米国株:ほぼ変わらず、雇用統計控え緩和縮小加速を警戒

9日の米国株はほぼ変わらず。小売 株は売られた。10日発表の雇用統計を控えて、投資家は米金融当局によ る緩和策縮小のペース加速を警戒している。

家庭用品小売りのベッド・バス・アンド・ビヨンドと、ランジェリ ー店チェーン「ビクトリアズ・シークレット」を展開するLブランズは いずれも下落。業績見通しが嫌気された。一方、百貨店のメーシーズと JCペニーは上昇した。

S&P500種株価指数は1ポイント未満上げて1838.13。ダウ工業 株30種平均は17.98ドル(0.1%)下げて16444.76ドル。

グリーンウッド・キャピタル・アソシエーツのウォルター・トッド 最高投資責任者(CIO)は、「10日の雇用統計で大幅な雇用増が示さ れるとの見方がある」と述べ、「そうなれば、量的緩和の終了に向けた 工程表が変化する可能性もある」と続けた。

S&P500種は年初から0.6%安。昨年は30%高と、1997年以来で最 も高い年間上昇率を記録した。金融当局による3度の資産購入措置を背 景に、S&P500種は2009年に記録した12年ぶりの安値から最大173%戻 した。

前日の米国株は下落。米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した 連邦公開市場委員会(FOMC、昨年12月17-18日開催)議事録の内容 を受けて、緩和策縮小のペースが加速する可能性があるとの見方が強ま った。

米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数(季節調整済み) は33万件と、前週から1万5000件減少した。ブルームバーグ・ニュース がまとめたエコノミスト予想の中央値は33万5000件だった。労働省の報 道官は統計発表時に、ホリデーシーズン後は臨時雇用者が解雇されるこ とから、統計は変動が大きくなる可能性があると説明した。

雇用統計予想

ブルームバーグがまとめた予想の中央値によると、10日発表の雇用 統計では12月は19万7000人の雇用増が見込まれている。

アルミ生産のアルコアは下落。引け後に発表した同社の第4四半期 (10-12月)決算は、利益がアナリスト予想を下回った。

同社は決算発表より先、関連子会社が受注獲得を狙ってバーレーン の当局者らに賄賂を支払ったとされる問題で、米当局に3億8400万ドル を支払うことで合意したことを明らかにした。

ブルームバーグがまとめたアナリスト予想によると、S&P500種 採用企業の今年の増益率は平均で9.7%が見込まれている。売上高 は3.8%増が予想されている。

JPモルガン・チェースとバンク・オブ・アメリカ(BOA)、ゴ ールドマン・サックス・グループはいずれも来週決算を発表する。

5指数が下落

S&P500種産業別指数は5指数が下落した。特に通信サービス株 が大きく下げた。AT&Tは2%安、ベライゾン・コミュニケーション ズは2.1%下落した。

小売株は0.2%安。Lブランズは4.1%安、ベッド・バスは12%下げ た。

メーシーズは7.6%高。来期の利益見通しがアナリスト予想を上回 ったほか、コスト削減のため2500人の人員整理に踏み切ることも明らか にした。JCペニーは3.7%上昇。パイパー・ジャフレーが同社株の買 いを推奨した。

原題:U.S. Stocks Little Changed as Retailers Drop Before Jobs Report(抜粋)

--取材協力:Trista Kelley、Alexis Xydias. Editors: Jeff Sutherland, Lynn Thomasson

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