1月8日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎NY外為:ドルが一時4カ月ぶり高値-FOMC議事録に反応

ニューヨーク外国為替市場では、ドルが一時4カ月ぶり高値に上 昇。この日公表された連邦公開市場委員会(FOMC、昨年12月17-18 日開催)の議事録によれば、政策当局者らは債券購入プログラムについ て、経済への効果が低下しつつあるとの認識を示したほか、金融安定へ のリスクが生じる恐れがあると懸念を表明した。

ユーロはドルに対して一時、1カ月ぶり安値に下落。給与明細書作 成代行会社のADPリサーチ・インスティテュートがこの日発表した給 与名簿に基づく集計調査によると、12月の米民間部門の雇用者数は前月 比23万8000人増加した。労働省は12月の雇用統計を今週10日に発表す る。カナダ・ドルは3日続落。インド・ルピーは上昇した。

みずほ銀行のストラテジスト、シレーン・ハラーリ氏(ニューヨー ク在勤)は「米金融当局が緩和縮小を推し進め、2014年を通じて継続す るという市場の見方を裏付けた」と指摘。「ドルが上昇しているのは、 朝方のADP民間雇用統計によるプラス効果が続いているためだ。そこ に緩和縮小という材料が加わっている」と分析した。

ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを 示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.2%上昇 の1028.79。前日は0.3%上げていた。この日は一時1030.12と、9月9 日以来の水準に上げた。

ドルは対ユーロで0.3%高の1ユーロ=1.3576ドル。一時1.3554ド ルと、12月5日以来の高値を付けた。対円では0.3%上昇し1ドル=104 円86銭。円は対ユーロで0.1%高の1ユーロ=142円35銭。

カナダ・ドル

カナダ・ドルは3日続落。カナダ中銀のポロズ総裁は前日、利上げ 圧力には直面していないと述べた。

カナダ・ドルは米ドルに対し0.5%安の1米ドル=1.0820カナダ・ ドル。一時1.0830カナダ・ドルと、2010年5月以来の安値を付けた。

インド・ルピーは上昇。ブルームバーグが市場関係者27人を対象に まとめた調査では、今週発表されるインドの11月の鉱工業生産指数は前 年同月比0.9%上昇が見込まれている。前月は同1.8%低下だった。

ルピーは対ドルで0.4%上昇し1ドル=62.0750ルピー。

FOMC議事録

FOMC議事録は、購入縮小の具体的なスケジュールについて触れ ていない。FOMCは12月の会合で、労働市場環境の改善を理由に債券 購入額を毎月850億ドルから750億ドルに縮小することを決定した。

議事録では、「参加者の過半数は、購入が継続する中で、購入に伴 う限界的な効果は低下しつつある可能性が高いと判断した」と記した。 同時に参加者は、「金融安定へのリスクから生じる、追加資産購入に伴 う限界的なコストへの懸念を表明した」と説明した。

FOMCは今月28-29日の会合で、債券購入ペースを段階的に減速 させる戦略に沿って次のステップを検討する。ブルームバーグ・ニュー スが12月19日に実施した調査の中央値では、FOMCは今後7会合にお いて100億ドルずつ購入額を縮小させ、12月にプログラムを終了させる と見込まれている。

原題:Dollar Advances to Highest in Four Months on Fed Stimulus Views (抜粋)

◎米国株:下落、FOMC議事録が金融安定へのリスクに言及

8日の米国株は下落。米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した 連邦公開市場委員会(FOMC、昨年12月17-18日開催)議事録の内容 と朝方発表された予想以上の民間雇用増を受けて、緩和策縮小のペース が加速する可能性があるとの見方が強まった。

簡易ブログのツイッターは3日続落。この日はアナリストの投資判 断引き下げが影響した。自動車のフォード・モーターは上昇。アラン・ ムラリー最高経営責任者(CEO)は年内は同社にとどまる計画だと し、ソフトウエア最大手の米マイクロソフトに転出する考えはないと述 べた。半導体のマイクロン・テクノロジーも高い。四半期決算が好感さ れた。

S&P500種株価指数は前日比0.1%未満下げて1837.49。ダウ工業 株30種平均は68.20ドル(0.4%)下げて16462.74ドル。

コモンウェルス・フィナンシャル・ネットワーク(マサチューセッ ツ州ウォルサム)の最高投資責任者(CIO)、ブラッド・マクミラン 氏は電話取材に対し、「議事録からは、景気刺激を早めに引き揚げる方 向に傾いているように見受けられる」と述べ、「緩和策は漸進的に縮小 する必要があるとのコンセンサスがかなり広く形成されているようだ」 と述べた。

FOMC議事録

FOMC議事録によれば、政策当局者らは債券購入プログラムにつ いて、経済への効果が低下しつつあるとの認識を示した。今回の議事録 では購入縮小の具体的なスケジュールについては触れていないが、数人 の当局者は「より確定的な道筋」の必要性を指摘した。

議事録では「参加者の過半数は、購入が継続する中で、購入に伴う 限界的な効果は低下しつつある可能性が高いと判断した」と記した。同 時に参加者は、「金融安定へのリスクから生じる、追加資産購入に伴う 限界的なコストへの懸念を表明した」と説明した。

FOMCは12月の会合で、債券購入額を毎月850億ドルから750億ド ルに縮小することを決定した。

給与明細書作成代行会社のADPリサーチ・インスティテュートが 発表した給与名簿に基づく集計調査によると、12月の米民間部門の雇用 者数は前月比23万8000人増加した。ブルームバーグがまとめたエコノミ ストの予想中央値は20万人の増加だった。労働省は10日に先月の雇用統 計を発表する。

ウィルミントン・トラストの投資アドバイザリー部門の資産配分デ ィレクター、キャム・オルブライト氏は、「問題は雇用が大きく伸びた 場合、緩和策の縮小ペースが加速されるかどうかだ」と述べた。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数( VIX)はこの日0.4%低下して12.87だった。

ツイッターが下落

ツイッターは3.5%安。キャンター・フィッツジェラルドのアナリ ストは、同社のバリュエーションは行き過ぎだと述べ、投資判断をホー ルドから売りに引き下げた。

フォードは1%高。ムラリー氏は米AP通信との7日のインタビュ ーで、「マイクロソフトをめぐる観測を終わらせたい。私はフォードに 奉仕する以外に何もするつもりはない」と語った。

マイクロンは9.9%上昇。2013年9-11月(第1四半期)決算では 売上高がアナリスト予想を上回った。売上高は40億4000万ドルと、2倍 以上に拡大した。ブルームバーグがまとめたアナリストの予想平均で は37億2000万ドルが見込まれていた。

原題:U.S. Stocks Fall as Investors Weigh Fed Minutes, Payrolls Report(抜粋)

◎米国債:反落、民間雇用の増加で緩和縮小観測-FOMC議事録公表

米国債相場は反落。公表された12月の連邦公開市場委員会 (FOMC)議事録を受け、金融当局が緩和政策の縮小を続けるとの見 方が強まった。財務省は10年債入札(発行額210億ドル)を実施した。

10年債利回りは3%を上回る場面もあった。議事録では政策当局者 らが債券購入プログラムについて、経済への効果が低下しつつあるとの 認識を示したほか、金融安定へのリスクが生じる恐れがあると懸念を表 明したことが明らかになった。12月の民間部門雇用者数が予想を上回っ たことは朝方の売り材料。10日発表の雇用統計で失業率が5年ぶりの低 水準にとどまると予想されていることも、売りを誘った。

BNPパリバの金利ストラテジスト、アーロン・コーリ氏(ニュー ヨーク在勤)は「金融当局は経済指標が改善すると全般的にみており、 それが緩和縮小の根拠になっている。当局は国内総生産(GDP)予想 を上方修正しており、そこから当局の見解が多少は分かる」と指摘し た。

ニューヨーク時間午後5時現在、既発10年債利回りは5ベーシスポ イント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.99%。同年債(表面利 率2.75%、2023年11月償還)価格は13/32下落し97 31/32。

10年債入札

10年債入札の最高落札利回りは3.009%と、2011年5月以来の高水 準となった。市場予想は3.004%だった。

投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.68倍。過去10回の平均 は2.70倍だった。

海外の中央銀行を含む間接入札者の落札全体に占める割合は46.6% と、昨年6月以来の高水準。前回入札では48.9%、過去10回の平均 は42.7%だった。

プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)以外の直接入 札者の比率は13.6%。前回は10.6%、過去10回の平均は19.9%。

シティグループの先物グループで金利ストラテジストを務めるジェ ームズ・コリンズ氏(シカゴ在勤)は、「10年債利回りは3%を超え、 後戻りしないだろう。緩和縮小は第4四半期中に終わり、2015年の初頭 から年央にかけて利上げがあると市場はみている」と語った。

FOMC議事録では「参加者の過半数は、購入が継続する中で、購 入に伴う限界的な効果は低下しつつある可能性が高いと判断した」と記 した。同時に参加者は、「金融安定へのリスクから生じる、追加資産購 入に伴う限界的なコストへの懸念を表明した」と説明した。

雇用指標

10日発表の12月の雇用統計では非農業部門雇用者数は19万5000人増 と、前月の20万3000人増と同程度の伸びが予想されている。失業率は前 月と同じ7%とみられている。

給与明細書作成代行会社のADPリサーチ・インスティテュートが 発表した給与名簿に基づく集計調査によると、12月の米民間部門の雇用 者数は前月比23万8000人増加した。ブルームバーグがまとめたエコノミ ストの予想中央値は20万人の増加だった。

RBSセキュリティーズの米政府債ストラテジスト、ガブリエル・ マン氏は「ADP統計が予想を上回ったため、10日発表の雇用統計への 期待が強まっており、利回り上昇につながった。雇用統計が非常に強い 内容にならない限り、利回りがさらに大きく上昇するのは困難だ。現行 水準だと、当社は押し目で買いを入れる」と述べた。

原題:Treasuries Drop After $21 Billion Sale as Fed Backs Taper Views(抜粋)

◎NY金:3日続落、ドル上昇や予想上回る米民間雇用指標で

ニューヨーク金先物相場は3日続落。ドルの上昇が手掛かり。米民 間雇用者数が市場予想を上回り、金融当局による緩和縮小が正当化され たことも金売りを誘った。米ADP民間雇用者数は前月比23万8000人増 加した。ブルームバーグがまとめたエコノミストの予想中央値は20万人 増だった。

アーチャー・フィナンシャルのシニア市場ストラテジスト、アダ ム・クロフェンシュタイン氏(シカゴ在勤)は電話インタビューで、 「米国の指標を受けて、安全逃避資産としての金の必要性が低下してい る」と指摘。「ドルの強さもマイナスに作用している」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物2 月限は前日比0.3%安の1オンス=1225.50ドルで終了。3日続落は昨 年11月27日以来の最長。引け後は米連邦公開市場委員会(FOMC)の 議事録公表を受けて一時1217.70ドルまで下げた。

原題:Gold, Silver Post Longest Slumps Since November on Dollar, Jobs(抜粋)

◎NY原油:6週ぶり安値-石油製品の在庫が予想以上に増加

ニューヨーク原油先物相場は反落し、6週間ぶり安値。米エネルギ ー情報局(EIA)の統計では、ガソリンと留出油の在庫が予想より大 きく増加した。

ストラテジック・エナジー・アンド・エコノミック・リサーチ(マ サチューセッツ州ウィンチェスター)のマイケル・リンチ社長は「石油 製品在庫の大幅な積み上がりは原油価格の下落を意味する」と指摘。 「低い需要の数字を考慮すると、統計は弱気な内容だ。90ドル割れの可 能性もある」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物2月限は前日 比1.34ドル(1.43%)安の1バレル=92.33ドルで終了。終値としては 昨年11月27日以来の安値。

原題:WTI Oil Falls to Lowest Level in Six Weeks as Fuel Supply Gains(抜粋)

◎欧州株:ほぼ変わらず、2008年5月以来の高値付近-銀行株は続伸

8日の欧州株式相場は前日からほぼ変わらず。昨年12月の米民間部 門の雇用者数が予想を上回る伸びとなったことが支えとなり、指標のス トックス欧州600指数は2008年5月以来の高値付近を維持した。

銀行株指数は4日続伸。高債務国の国債利回りが低下したことが背 景にある。ドイツの医薬品卸売りセレシオは9.3%上昇。米マッケソン がセレシオ買収案引き上げを検討しているとの報道が買いを誘った。一 方、英小売りのJセインズベリーは2.4%安。同社が通年の売上高見通 しを下方修正したことが嫌気された。

ストックス欧州600指数は前日比0.1%高の329.75で終了。ブルーム バーグがまとめたデータによれば、この日の出来高は30日平均を53%上 回った。

バークレイズのウェルスマネジメント部門で株式戦略責任者を務め るウィリアム・ホブズ氏は、「米経済の弾力性を否定するのはますます 難しくなりつつある」とし、「リスク意欲は高まり続けるだろう。民間 部門の拡大が継続する可能性があり、2013年は大方の予測よりも力強い ペースで終わった」と語った。

ADPリサーチ・インスティテュートが発表した給与名簿に基づく 集計調査によると、12月の米民間部門の雇用者数は前月比23万8000人増 加した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央 値は20万人増加だった。

8日の西欧市場では18カ国中11カ国で主要株価指数が上昇。英 FTSE100指数は0.5%安、独DAX指数は0.1%下げた。

原題:Europe Stocks Little Changed After ADP Jobs Report as Banks Rise(抜粋)

◎欧州債:スペイン債が上昇、回復兆候で信頼感高まる-英独債は下落

8日の欧州債市場ではスペイン国債が上昇し、10年債利回りは2009 年以来の低水準となった。この日発表の経済指標でユーロ圏小売売上高 とドイツ製造業受注の改善が示され、域内景気回復の勢いが増している 兆候が増えた。これを手掛かりに周辺国の資産に対する信頼感が強まっ た。

ギリシャ10年債は続伸し、利回りは10年5月以降の最低を付けた。 前日はユーロ圏諸国の国債が軒並み上昇していた。救済プログラムから 脱したアイルランドが銀行団を通じて10年債を37億5000万ユーロ発行し たことが背景にある。スペインがこの日発表した今年の国債発行計画で は、純発行額を縮小する方針を示した。ポルトガル国債は一時の上げを 消した。関係者によると、同国は国債発行に向け銀行団を起用した。

ダンスケ銀行の債券トレーディング責任者、ソーレン・モルク氏は 「ユーロ圏の周辺国は2年前の破綻寸前の状態から大きく前進した」と 述べ、「失業の状態が悪化していないほか、経済見通しは改善した。ス ペインの調達計画が示したように、国債発行は安定化している。スプレ ッドが一段と縮小する余地がまだあると当社はみている」と続けた。

ロンドン時間午後4時46分現在、スペイン10年債利回りは前日比2 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の3.79%。一時 は3.74%と、09年12月以来の低水準となった。同国債(表面利 率4.4%、2023年10月償還)価格は0.12上げ104.91。

ギリシャ10年債利回りは11bp下げて7.73%。10年5月19日以降で 最低の7.63%まで下げる場面もあった。ポルトガル10年債利回りは1b p上昇の5.39%。一時は14bp低下し5.24%と、昨年5月23日以来の低 水準となった。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)の発表によると、昨 年11月のユーロ圏小売売上高指数は前月比1.4%上昇。ドイツ経済技術 省が発表した11月の製造業受注指数は前月比2.1%上昇した。

ドイツ国債は下落し、10年債利回りは2bp上昇し1.90%。欧州中 央銀行(ECB)は定例政策委員会を9日に開催する。ブルームバーグ がまとめたエコノミスト調査によれば、ECBは政策金利を過去最低 の0.25%に据え置くと51人全員が見込んでいる。

英国債相場は4営業日ぶりに下落した。イングランド銀行(英中央 銀行)は9日の金融政策委員会(MPC)で金融政策を決定する。

英10年債利回りはロンドン時間午後5時14分現在、2bp上昇 し2.97%。一時は2.94%まで下げ、先月20日以来の低水準となった。同 国債(表面利率2.25%、2023年9月償還)価格は0.185下げ93.965。

原題:Spanish Bonds Rise With Greece’s as Europe Recovery Signs Mount(抜粋) Pound Rises to One-Year High Against Euro on U.K. Growth Outlook (抜粋)

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