1月8日の米国マーケットサマリー:ドルは上昇、株下落

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。 (表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3580   1.3616
ドル/円            104.79   104.60
ユーロ/円          142.30   142.42


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       16,462.74     -68.20     -.4%
S&P500種           1,837.49      -.39      .0%
ナスダック総合指数    4,165.61     +12.43     +.3%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .43%        +.03
米国債10年物     2.99%       +.05
米国債30年物     3.90%       +.01


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,225.50    -4.10     -.33%
原油先物         (ドル/バレル)   92.54     -1.13    -1.21%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ドルが一時4カ月ぶり高値に上 昇。この日公表された連邦公開市場委員会(FOMC、昨年12月17-18 日開催)の議事録によれば、政策当局者らは債券購入プログラムについ て、経済への効果が低下しつつあるとの認識を示したほか、金融安定へ のリスクが生じる恐れがあると懸念を表明した。

ユーロはドルに対して一時、1カ月ぶり安値に下落。給与明細書作 成代行会社のADPリサーチ・インスティテュートがこの日発表した給 与名簿に基づく集計調査によると、12月の米民間部門の雇用者数は前月 比23万8000人増加した。労働省は12月の雇用統計を今週10日に発表す る。カナダ・ドルは3日続落。インド・ルピーは上昇した。

みずほ銀行のストラテジスト、シレーン・ハラーリ氏(ニューヨー ク在勤)は「米金融当局が緩和縮小を推し進め、2014年を通じて継続す るという市場の見方を裏付けた」と指摘。「ドルが上昇しているのは、 朝方のADP民間雇用統計によるプラス効果が続いているためだ。そこ に緩和縮小という材料が加わっている」と分析した。

ニューヨーク時間午後3時27分現在、主要10通貨に対するドルの動 きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.3%上昇 の1029.12。前日も0.3%上げていた。この日は一時1030.12と、9月9 日以来の水準に上げた。

ドルは対ユーロで0.3%高の1ユーロ=1.3578ドル。一時1.3554ド ルと、12月5日以来の高値を付けた。対円では0.1%上昇し1ドル=104 円75銭。円は対ユーロで0.1%高の1ユーロ=142円25銭。

◎米国株式市場

8日の米国株は下落。米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した 連邦公開市場委員会(FOMC、昨年12月17-18日開催)の議事録で、 債券購入プログラムについて政策当局者らが金融安定へのリスクが生じ る恐れがあると懸念を表明したことが明らかになった。朝方発表された 民間雇用統計は予想を上回る雇用増だった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比0.1%未満下げて1837.49。ダウ工業株30種平均は68.20ドル (0.4%)下げて16462.74ドル。

コモンウェルス・フィナンシャル・ネットワーク(マサチューセッ ツ州ウォルサム)の最高投資責任者(CIO)、ブラッド・マクミラン 氏は電話取材に対し、「議事録からは、景気刺激を早めに引き揚げる方 向に傾いているように見受けられる」と述べ、「緩和策は漸進的に縮小 する必要があるとのコンセンサスがかなり広く形成されているようだ」 と述べた。

議事録によれば、政策当局者らは債券購入プログラムについて、経 済への効果が低下しつつあるとの認識を示した。今回の議事録では購入 縮小の具体的なスケジュールについては触れていないが、数人の当局者 は「より確定的な道筋」の必要性を指摘した。

◎米国債市場

米国債相場は反落。金融当局が緩和政策の縮小を続けられるほど経 済成長は加速しているとの見方を背景に、売りが優勢になった。財務省 は10年債入札(発行額210億ドル)を実施した。

12月の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録が公表された後 も、利回りは低下しなかった。議事録では政策当局者らが債券購入プロ グラムについて、経済への効果が低下しつつあるとの認識を示したほ か、金融安定へのリスクが生じる恐れがあると懸念を表明したことが明 らかになった。12月の民間部門雇用者数が予想を上回ったことは朝方の 売り材料。10日発表の雇用統計で失業率が5年ぶりの低水準にとどまる と予想されていることも、売りを誘った。

BNPパリバの金利ストラテジスト、アーロン・コーリ氏(ニュー ヨーク在勤)は「金融当局は経済指標が改善すると全般的にみており、 それが緩和縮小の根拠になっている。当局は国内総生産(GDP)予想 を上方修正しており、そこから当局の見解が多少は分かる」と指摘し た。

ニューヨーク時間午後2時3分現在、既発10年債利回りは7ベーシ スポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の3%ちょうど。同年債(表 面利率2.75%、2023年11月償還)価格は17/32下落し97 27/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は3日続落。ドルの上昇が手掛かり。米民 間雇用者数が市場予想を上回り、金融当局による緩和縮小が正当化され たことも金売りを誘った。米ADP民間雇用者数は前月比23万8000人増 加した。ブルームバーグがまとめたエコノミストの予想中央値は20万人 増だった。

アーチャー・フィナンシャルのシニア市場ストラテジスト、アダ ム・クロフェンシュタイン氏(シカゴ在勤)は電話インタビューで、 「米国の指標を受けて、安全逃避資産としての金の必要性が低下してい る」と指摘。「ドルの強さもマイナスに作用している」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物2 月限は前日比0.3%安の1オンス=1225.50ドルで終了。3日続落は昨 年11月27日以来の最長。引け後は米連邦公開市場委員会(FOMC)の 議事録公表を受けて一時1217.70ドルまで下げた。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反落し、6週間ぶり安値。米エネルギ ー情報局(EIA)の統計では、ガソリンと留出油の在庫が予想より大 きく増加した。

ストラテジック・エナジー・アンド・エコノミック・リサーチ(マ サチューセッツ州ウィンチェスター)のマイケル・リンチ社長は「石油 製品在庫の大幅な積み上がりは原油価格の下落を意味する」と指摘。 「低い需要の数字を考慮すると、統計は弱気な内容だ。90ドル割れの可 能性もある」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物2月限は前日 比1.34ドル(1.43%)安の1バレル=92.33ドルで終了。終値としては 昨年11月27日以来の安値。

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