スペイン債が上昇、回復兆候で信頼感高まる-英独債は下落

8日の欧州債市場ではスペイン国債 が上昇し、10年債利回りは2009年以来の低水準となった。この日発表の 経済指標でユーロ圏小売売上高とドイツ製造業受注の改善が示され、域 内景気回復の勢いが増している兆候が増えた。これを手掛かりに周辺国 の資産に対する信頼感が強まった。

ギリシャ10年債は続伸し、利回りは10年5月以降の最低を付けた。 前日はユーロ圏諸国の国債が軒並み上昇していた。救済プログラムから 脱したアイルランドが銀行団を通じて10年債を37億5000万ユーロ発行し たことが背景にある。スペインがこの日発表した今年の国債発行計画で は、純発行額を縮小する方針を示した。ポルトガル国債は一時の上げを 消した。関係者によると、同国は国債発行に向け銀行団を起用した。

ダンスケ銀行の債券トレーディング責任者、ソーレン・モルク氏は 「ユーロ圏の周辺国は2年前の破綻寸前の状態から大きく前進した」と 述べ、「失業の状態が悪化していないほか、経済見通しは改善した。ス ペインの調達計画が示したように、国債発行は安定化している。スプレ ッドが一段と縮小する余地がまだあると当社はみている」と続けた。

ロンドン時間午後4時46分現在、スペイン10年債利回りは前日比2 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の3.79%。一時 は3.74%と、09年12月以来の低水準となった。同国債(表面利 率4.4%、2023年10月償還)価格は0.12上げ104.91。

ギリシャ10年債利回りは11bp下げて7.73%。10年5月19日以降で 最低の7.63%まで下げる場面もあった。ポルトガル10年債利回りは1b p上昇の5.39%。一時は14bp低下し5.24%と、昨年5月23日以来の低 水準となった。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)の発表によると、昨 年11月のユーロ圏小売売上高指数は前月比1.4%上昇。ドイツ経済技術 省が発表した11月の製造業受注指数は前月比2.1%上昇した。

ドイツ国債は下落し、10年債利回りは2bp上昇し1.90%。欧州中 央銀行(ECB)は定例政策委員会を9日に開催する。ブルームバーグ がまとめたエコノミスト調査によれば、ECBは政策金利を過去最低 の0.25%に据え置くと51人全員が見込んでいる。

英国債相場は4営業日ぶりに下落した。イングランド銀行(英中央 銀行)は9日の金融政策委員会(MPC)で金融政策を決定する。

英10年債利回りはロンドン時間午後5時14分現在、2bp上昇 し2.97%。一時は2.94%まで下げ、先月20日以来の低水準となった。同 国債(表面利率2.25%、2023年9月償還)価格は0.185下げ93.965。

原題:Spanish Bonds Rise With Greece’s as Europe Recovery Signs Mount(抜粋) Pound Rises to One-Year High Against Euro on U.K. Growth Outlook (抜粋)

--取材協力:Max Julius. Editors: Keith Jenkins, Nicholas Reynolds

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE