海外勢9週連続で日本株買い越し、シェア5割切る-12月4週

昨年12月第4週(24-27日)の日本 株市場で、海外投資家は9週連続で買い越した。円安進行、政策進展な どによる日本経済好転への期待感は根強く、新年入り後の相場上昇を見 込む買いが続いた。ただ、休暇取得の多いクリスマスを含む週とあっ て、海外勢の売買代金シェアは4年ぶりに5割を割り込んだ。

東京証券取引所が8日午後に発表した投資部門別売買状況(東京、 名古屋2市場1・2部等合計)によると、第4週に海外投資家は4475億 円買い越した。買越額は、前の週の8803億円からほぼ半減した。

野村証券投資情報部の山口正章エクイティ・マーケット・ストラテ ジストは、「季節性の問題で外国人の参加者は減っていた」と指摘。日 本株全体の流れの変化を見るためには、「参考にしにくい」と言う。

同週の日経平均株価は、前の週に比べ308円52銭(1.9%)高の1 万6178円94銭と3週続伸。失業保険申請件数が予想を下回るなど米国経 済の堅調さが好感されたほか、為替の円安基調による日本企業の業績改 善期待も加わり、日経平均とTOPIXはことしの高値を付けた。

海外勢と対照的に、個人投資家は3週連続で売り越し。売越額 は5534億円と1兆円を超えた前の週からは減ったが、高水準が続い た。2013年で廃止された証券優遇税制の恩恵を受けられたのが12月25日 までだったため、日経平均の年間上昇率が5割を超す中、最終的な売り 圧力が続いた格好だ。野村証の山口氏は「24、25日は個人の売り越しが 出て、26、27日は売買が拮抗(きっこう)していた」と話し、少額投資 非課税制度(NISA)が開始する新年に入り、「明らかに流れは変わ ってきた」と見ていた。

こうした事情を抱えた同週の売買代金シェアは、海外投資家が売り 買い合計で47.7%、個人が42.1%と接近。東京証券取引所によると、海 外勢が5割を切ったのは09年12月第5週以来、およそ4年ぶり。個人の 4割超えは08年12月5週以来、5年ぶりだった。

このほかの部門別動向は、投資信託が2週ぶりに買い越し、買越額 は302億円。山口氏は、「現物の株だけではなく、投信を通じた個人の 買いが活発になってきている兆しが出てきた」と指摘する。信託銀行も 3週連続で買い越し、買越額は151億円。一方、生保・損保は17週連続 で売り越した。

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