日本株3日ぶり反発、輸出、小売主導-昨年9月来の上昇率に

東京株式相場は3営業日ぶりに反 発。米国の輸出拡大やドイツの雇用改善から、世界経済回復への期待感 が広がった。為替の円安推移も好感され、電機や機械など輸出関連株が 上昇。銀行株も高く、セブン&アイ・ホールディングスなどの好決算を 受け、小売株も買われた。

TOPIXの終値は前日比22.98ポイント(1.8%)高の1306.23、 日経平均株価は307円8銭(1.9%)高の1万6121円45銭と、両指数とも きょうの高値引け。昨年来高値を付けたTOPIXの上昇率は昨年9 月19日以来、3カ月半ぶりの大きさを記録した。

りそな銀行の戸田浩司チーフ・ファンド・マネジャーは、「米国の 実体経済が強く、量的緩和策縮小による金融市場の動揺も起こらなかっ た」と指摘。日本の企業業績は「ドル高・円安基調でもう一段拡大し、 賃金が上昇することで内需も良くなり、デフレ脱却期待も出てくる」と 言う。多くの投資家は、「下がったら買おうという気持ちが強い」とも 話していた。

米商務省が7日に発表した昨年11月の貿易収支統計によると、財と サービスを合わせた貿易赤字は前月比12.9%縮小の343億ドルと、2009 年10月以来の低水準となった。原油の輸入が3年ぶりの低水準となる一 方、全体の輸出額は過去最高を記録。また、ドイツの昨年12月の失業者 数は、企業景況感の高まりを背景に5カ月ぶりに前月比で減った。

このほか、国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は7日、ナ イロビで記者団に対し、世界の成長予想を上方修正する見通しと発 言。14年の世界の成長予想は、現時点で3.6%。今後3週間程度で新予 想を公表する予定だ。

米国では、9日のアルミ生産大手のアルコアを皮切りに、第4四半 期の決算発表シーズンも始まる。SMBC日興証券株式調査部の西広市 部長は、「米国の企業業績は良好が見込まれるほか、円安から日本も上 振れ期待が強い」としていた。

円安推移、売買高30億株乗せ

この日のドル・円相場はじりじりと円が弱含み、午後には4営業日 ぶりとなる一時1ドル=105円まで円安方向に振れた。一方、きのうの S&P500種株価指数は、4営業日目にしてことし初めて上昇。みずほ 証券の倉持靖彦投資情報部長は、ドイツや米国の経済指標をきっかけに 「ドル・円、株両面で下落が一服した」と受け止める。

幅広い業種が上昇した中で、7&iHDやイオンなど小売株の上げ も目立ち、東証小売業指数は52週高値を更新。13年3-11月期の営業利 益が前年同期比15%増となった7&iHDについては、主力事業のセブ ン-イレブンの増益が加速しているなどと野村証券が評価し、目標株価 を4400円から4800円へ引き上げた。決算発表したファミリーマート、ス ギホールディングスも高い。

売買代金上位では、中国が13年にわたったゲーム機の禁止措置を解 除し、上海自由貿易区での生産を認めるルールを策定することから、ビ ジネスチャンス拡大が期待された任天堂が大幅高。同社がけん引し、そ の他製品は業種別上昇率でトップだった。

東証1部の売買高は30億3469万株と、先物・オプションの特別清算 値(SQ)算出日だった昨年12月13日以来の30億株台。売買代金は2 兆4833億円。値上がり銘柄数は1581、値下がりは140。東証1部33業種 はその他製品、証券・商品先物取引、機械、金属製品、電機、建設、精 密機器、ゴム製品、小売など32業種が上昇。食料品の1業種のみ安い。

--取材協力:竹生悠子  Editor: 院去信太郎

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