JPモルガン、マドフ事件で2700億円支払いへ-訴追延期合意

米銀JPモルガン・チェースは、バ ーナード・マドフ受刑囚の巨額詐欺を察知できる立場にありながら報告 を怠ったと主張する米当局などと、総額26億ドル(約2700億円)を支払 うことで和解した。顧客の不正行為によって責任を問われる可能性があ るという警告を、銀行に対してあらためて突き付けることとなった。

JPモルガンは、マドフ受刑囚が同行の口座を利用して詐欺を行っ ているという危険信号が約15年にわたり発せられていたにもかかわら ず、それを無視してきたと認めたことを受け、一定期間条件を順守すれ ば起訴が見送られる訴追延期合意(DPA)に至った。マンハッタン連 邦地検のプリート・バララ検事正が7日明らかにした。同行のこの日の 発表資料によれば、総額26億ドルの支払いの内訳は政府当局との和解 で17億ドル、通貨監督庁(OCC)との関連案件が3億5000万ドル、民 事訴訟の和解で5億4300万ドル。

JPモルガンの広報担当ジョゼフ・エバンジェリスティ氏は電子メ ールで配布した発表資料で、「われわれは時間をかけて行内のいろいろ な部署からマドフ容疑者に関するさまざまな情報や懸念をすり合わせる 作業をもっと効果的にできたはずだと認識している」と述べ、「当行の 行員がマドフ容疑者のねずみ講を故意に助けたことはなかったと考え る」と説明した。

民事訴訟について、JPモルガンは管財人のアービング・ピカード 氏に3億2500万ドルを支払い、集団訴訟の和解金は2億1800万ドルとな る見通しを明らかにした。

ピカード氏によれば、これまでに回収された100億ドルのうち約49 億ドルが投資家に返還された。

原題:JPMorgan to Pay $2.6 Billion Over Lapses That Enabled Madoff (1)(抜粋)

--取材協力:Dawn Kopecki. Editors: Joshua Gallu, David E. Rovella

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