債券は反落、株反発・円安で売り優勢-長期金利0.7%割れに警戒感も

債券相場は反落。朝方は買いが先行 したが、国内株価の反発や円安進行に加えて、長期金利の0.7%割れの 水準に対する警戒感から売りが優勢となった。

東京先物市場で中心限月の3月物は前日比9銭高の143円90銭で取 引を開始し、直後に143円94銭まで上昇した。その後は下落に転じ、午 後の取引開始後には11銭安の143円70銭まで下げた。いったんはプラス に転じる場面があったものの、再び売りに押されて、結局は8銭安 の143円73銭で引けた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の332回債利回 りは同1ベーシスポイント(bp)低い0.685%と昨年12月25日以来の低水 準で開始した。その後は徐々に水準を切り上げ、午後の取引開始後には 1ベーシスポイント(bp)高い0.705%を付けた。いったん0.695%まで戻 したものの、再び0.705%に上昇した。

野村証券の松沢中チーフストラテジストは、「過去2日はリスクオ フ(回避)に伴う先物の買い戻しで10年債利回りは0.7%を割り込んだ が、きょうはリスクオフが一服。0.6%台を買い進む投資家は少ないと 思われる」と指摘していた。

5年物の116回債利回りは横ばいの0.22%。20年物の147回債利回り は1bp低い1.54%、30年物の41回債利回りは0.5bp低い1.70%にそれぞ れ下げた。

8日の東京株式相場は反発。TOPIXは前日比1.8%高の1306.23 で引けた。日経平均株価は300円を超す上げ幅となった。東京外国為替 市場で円は一時1ドル=105円付近に下落している。

0.7%割れは買い進みにくい

メリルリンチ日本証券の大崎秀一債券ストラテジストは、「きのう の10年債入札は順調な結果だったが、証券会社の買い戻しが中心だった 公算があり、10年債利回り0.7%割れでは買い進みにくい感じ」だと話 した。米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録公表や米雇用統計発 表といった注目イベントを控えて、投資家は押し目買い姿勢を崩さない とみていた。

日銀がきょう実施した長期国債買い入れオペ(買い入れ総額9000億 円)の結果によると、残存期間「1年超3年以下」と「3年超5年以 下」の応札倍率は前回と比べて低下した。一方、「5年超10年以下」の 応札倍率は前回から上昇した。

一方、日銀はこの日の午後に銘柄を指定して国債を貸し出す国債補 完供給オペを実施した。流通市場で品薄感が出ていることへの対応で、 6、7日に続いて3日連続で10年物の332回債が対象となった。215億円 の応札があり、全額を落札。3日間で計425億円を貸し出した。

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