ゴールドマンやJPモルガン、新興国への資産配分下げ勧める

ウォール街の銀行大手は、2013年の 新興市場国資産の相場急落が短期的なものにとどまらないとみている。 新興国株式は先進国株式に対して出遅れ、昨年のパフォーマンスの格差 は1998年以来の大きさとなった。

ゴールドマン・サックス・グループは新興市場への資産配分を9% から6%に引き下げるよう顧客に勧めている。同社は向こう10年、新興 国の株式と債券、通貨の「著しいアンダーパフォーマンス」を予想す る。

JPモルガン・チェースは新興国の現地通貨建て債の今年のリター ンが1%程度にとどまると予想。過去10年間の平均は10%だった。モル ガン・スタンレーは、昨年下落したブラジル・レアルとトルコ・リラ、 ロシア・ルーブルが一段と下げるとみている。

モルガン・スタンレーは過去に大きな投資リターンをもたらしたブ ラジルとロシア、インド、中国について、米金融当局が緩和策を縮小 し、金利が上昇するにつれて一部は出遅れ組に転じる可能性があると指 摘する。

昨年の新興市場資産の下げを正確に予想したSLJマクロ・パート ナーズのパートナー、スティーブン・ジェン氏は12月18日の電話取材に 対し、「世界はつい最近まで良しあしの判断をきちんとしないまま、新 興市場に魅了されてきた」と発言。「資本コストは正常化し始める。こ れらの市場の真の姿が明らかになるのはそのときだ」と述べた。

JPモルガンとバンク・オブ・アメリカ(BOA)のデータによれ ば、新興市場の現地通貨建て債のリターンは、2012年までの10年間にド ル換算で205%だった。同じ期間の米国債リターンは58%。新興国株の 指標であるMSCI新興市場指数のリターンは261%で、先進国の指数 の69%を上回った。

しかし昨年は新興市場の国内債券がマイナス6.3%と、JPモルガ ンがデータ集計を開始した02年以降で最大の落ち込みとなった。ブルー ムバーグのデータによれば、MSCI世界指数のプラス24%に対し、 MSCI新興市場指数はマイナス5%と、過去15年で最大のアンダーパ フォーマンスとなった。

原題:Goldman to JPMorgan Say Sell Emerging Markets After Retreat (1)(抜粋)

--取材協力:Simon Kennedy. Editors: Tal Barak Harif, Rita Nazareth

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