日本株続落、米景気懸念や上昇反動-金融や不動産、輸出安い

東京株式相場は続落。米供給管理協 会(ISM)が発表した12月の非製造業景況指数が市場予想に反して低 下したことを受けて、米景気動向に対する警戒感から、企業業績への楽 観的な見方が後退した。また、年末にかけての連騰相場に対する反動を 指摘する声も出ていた。

TOPIXの終値は前日比8.90ポイント(0.7%)安の1283.25、日 経平均株価は94円51銭(0.6%)安の1万5814円37銭。業種別では、銀 行や保険など金融、不動産が安かったほか、精密機器など輸出関連も軟 調で、東証1部33業種中30業種が下げた。

みずほ信託銀行の荻原健チーフストラテジストは「日米株とも連騰 が続き、上昇スピードが速すぎた」とした上で、日本株は業績上振れ期 待がある上、バリュエーション面から割高感もないとし、スピード調整 に伴う「利益確定売りが出ている」と述べていた。

米ISMが6日発表した12月の非製造業総合景況指数は53.0と、前 月の53.9から低下した。ブルームバーグがまとめたエコノミストの予想 中央値は54.7だった。項目別では新規受注が49.4と、2009年5月以来の 低水準だった。「経済指標を見る限り、米経済は本格的な景気回復にあ るとは言い難い」と、SMBCフレンド証券投資情報部の松野利彦チー フストラテジストは指摘する。

株価指数は朝安後に一時、前日の終値を上回る場面もあるなど、方 向感が出にくかった。「日経平均先物中心にロング(買い持ち)のまま 年を越した短期投資家のポジション(持ち高)調整と、中長期的に日本 株は底堅いとみる投資家とが需給面で対立してボラタイルな動きになっ ている」と、三井住友アセットマネジメント株式運用グループの生永正 則シニアファンドマネジャーは語る。

米国では8日に米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録(12 月17、18日分)、10日に12月の米雇用統計などの発表を控えている。三 菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘シニア投資ストラテジス トによると、米長期金利が3%を超えたことが引き金の一つとなって世 界的にリスクアセットの巻き戻しの状況が続いている。雇用統計の結果 を受けた長期金利の動向次第では、もう一段ポジションの巻き戻しにな る可能性がありうるという。

東証業種別33指数では保険、倉庫・運輸、食料品、海運、電気・ガ ス、その他金融、不動産、サービスなどが下落率上位。半面、空運、情 報・通信、医薬品の3業種は高い。

東証1部の売買高は概算27億1017万株、売買代金は2兆2097億円。 値上がり銘柄数は451、値下がり銘柄数は1219だった。

--取材協力:竹生悠子. Editors: 崎浜秀磨, 青木 勝

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