債券は続伸、10年債入札順調で買い優勢-長期金利は0.7%割れに

債券相場は続伸。きょう実施の10年 利付国債入札が順調な結果だったことを受けて買いが優勢となり、長期 金利は昨年末以来の0.7%割れとなった。

東京先物市場で中心限月の3月物は前日比4銭高の143円58銭で取 引を開始し、いったんは横ばいの143円54銭を付けた。午後零時45分の 入札結果発表後に水準を切り上げ、一時は143円85銭と日中取引で昨 年12月25日以来の高値を付けた。結局は27銭高の143円81銭で引けた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の332回債利回 りは横ばいの0.725%で始まり、午前は同水準で推移した。午後に入っ て水準を切り下げ、3ベーシスポイント(bp)低い0.695%と昨年12 月26日以来の0.7%割れを記録した。5年物の116回債利回りは1bp低 い0.22%に下げた。

しんきんアセットマネジメント投信の鈴木和仁シニアストラテジス トは、10年債の入札結果が順調だったことで一段の金利上昇への警戒感 が後退したと指摘。「年末の金利じり高局面で不安が広がったが、10年 債入札を無事にこなしたことで安心感が出た。一方向の円安や株高に歯 止め掛かったことも投資家の背中を後押しした」と話した。

20年物の147回債利回りは2bp低い1.55%、30年物の41回債利回り は2bp低い1.705%と、ともに昨年12月27日以来の低水準を付けた。

10年入札、最低価格は予想上回る

財務省がこの日実施した表面利率(クーポン)0.6%の10年利付国 債(332回債)の入札結果によると、最低落札価格は98円88銭と予想を 2銭上回った。小さければ好調とされるテール(最低と平均落札価格の 差)は1銭と前回と同じ。投資家需要の強弱を示す応札倍率は3.84倍と 1年ぶり高水準だった前回の4.01倍から低下した。

大和住銀の伊藤氏は、10年債入札について「証券会社がショート (売り建て)となっていたため、買い戻しが入った。昨年末の相場下落 で超長期債などと比べて、10年債の割高さが修正されていたので、水準 的に買いやすくなっていた。予想以上の最低落札価格で決まり、良い結 果だった」と分析した。

6日の米国債相場は上昇。米10年国債利回りは前週末比4bp低下 の2.96%程度。12月の米供給管理協会(ISM)非製造業総合景況指数 が予想外に低下したことが買い手掛かりとなった。

大和住銀投信投資顧問の伊藤一弥債券運用部長は「年明け以降、海 外要因が追い風となっている。昨日から債券相場は予想以上に強い。昨 年末に売られた反動で、株安につれた買い戻しの動き」と話した。7日 の東京株式市場でTOPIXは前日比0.7%安の1283.25で引けた。

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