イエレン次期米FRB議長の指名、上院承認-初の女性トップ

米上院本会議は6日、次期連邦準備 制度理事会(FRB)議長に指名されたジャネット・イエレン副議長 の15代議長就任をめぐり採決を行い、賛成多数で承認した。これによ り、FRBの1世紀の歴史で初の女性議長誕生が確定した。

イエレン氏(67)の就任は賛成56、反対26で承認された。11人の共 和党議員が賛成に回った。2期8年を務め、1月31日に任期切れを迎え るバーナンキ議長の後任となる。FRBは先月、毎月の債券購入額を減 らすことを決め、未曽有の景気刺激策の縮小へ第一歩を踏み出してい る。

バーナンキ議長の下、米金融当局は政策金利を過去最低水準に引き 下げ、3回にわたる量的緩和(QE)策でFRBの総資産は4兆200億 ドル(約420兆円)に膨らんだ。バーナンキ議長のこうした取り組みを 支持してきたイエレン氏は昨年11月14日、上院銀行委員会で行われた承 認のための公聴会で、「力強い回復」により金融面の景気刺激策の縮小 が可能になるまで、現行の政策を堅持すると表明した。

上院銀行委のティム・ジョンソン委員長(民主、サウスダコタ州) は6日の声明で、「グレート・リセッション(大不況)からの回復が続 く中、FRBのトップにイエレン氏が就くことで米国民は安心できるだ ろう」とコメント。「FRBはウォール街改革の規則策定をほぼ終えつ つあるが、金融セクターの安定強化に引き続き取り組んでおり、イエレ ン氏の指導力が不可欠だ」と述べた。

グラスリー上院議員(共和、アイオワ州)などはイエレン氏がバー ナンキ議長の政策を支持してきたことを理由に指名承認に反対した。イ ンフレ率はFRBの目標の2%を下回っているものの、これら議員は量 的緩和で資産バブルが醸成されるか、将来的なインフレ高進につながる 恐れがあると主張している。

グラスリー議員は6日に上院本会議で、イエレン氏の議長就任に反 対なのはバーナンキ議長の「誤った」政策を継承すると考えられるから だと説明。イエレン氏の下でFRBが刺激策の縮小を進めるか疑わしい と付け加えた。

イエレン氏はカリフォルニア大学バークレー校の経済学教授のほ か、FRB理事(1994-97年)、クリントン政権時の大統領経済諮問委 員会(CEA)委員長(97-99年)、サンフランシスコ連銀総裁(2004 -10年)などの要職を歴任し、10年から現職。

原題:Yellen Confirmed by U.S. Senate to Become 15th Fed Chairman (1)(抜粋)

--取材協力:James L Tyson. Editors: Jodi Schneider, Laurie Asseo

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