円が上昇、株価反落でリスク回避の買い優勢-対ドルで一時104円15銭

東京外国為替市場では円が上昇。日 本株の反落を背景にリスク回避の動きが強まり、円買い優勢となった。

ドル・円相場は朝方に1ドル=104円95銭を付けた後、午前11時前 に一時104円15銭まで円買いが進行。その後はもみ合いとなり、午後4 時3分現在は104円33銭前後となっている。ユーロ・円相場は1ユーロ =142円台後半から一時141円50銭と先月18日以来の水準まで円高が進み 、同時刻現在は141円78銭前後で取引されている。

FPG証券代表取締役で為替アナリストの深谷幸司氏は、「一本調 子できた年というのは、年末か年明けに逆サイドにいくことが多い」と 言い、昨年末にかけて株高・円安が進んだ後で、「相場観自体は変わっ ていないが、とりあえず利食っておくということだろう」と解説。「円 に関しては追加緩和期待が強すぎて、売りすぎたところもあったかもし れない」と語った。

円は昨年1年間に対ドルで18%下落。特に10月下旬以降からの円安 加速し、年明け2日には一時105円44銭と2008年10月以来のドル高・円 安水準を記録した。対ユーロでも年間で21%安となり、12月27日に08年 10月以来の安値となる145円69銭を付けた。

一方、ユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.3600ドル前後から一時

1.3572ドルと昨年12月5日以来の水準までユーロ安・ドル高が進行。上 田ハーロー株式会社外貨保証金事業部の山内俊哉氏は、この日発表され るフランスやドイツ、ユーロ圏の景気指数改定値が予想を下回った場合 には1.35ドル台前半までユーロ安が進むとの予想を示した。

株安・円高

大発会の東京株式相場は反落。年末にかけて9連騰した日経平均株 価は昨年末比382円43銭(2.4%)安の1万5908円88銭で取引を終えた。 大発会での日本株下落は2008年以来となる。

深谷氏は、年明けに米国株は下落しており、「今週まだ利益確定が 続くのかがポイント」だと指摘。また、週内に米連邦公開市場委員会( FOMC)議事録の公表や米雇用統計の発表を控えて、米長期金利が3 %台に定着するのかどうかにも注目していると語った。

商品先物取引委員会(CFTC)によると、ヘッジファンドやその 他の大口投機筋の対ドルでの円のネットショート(売り越し)は、昨年 12月24日時点で14万3822枚と07年07月以来の水準に拡大した。

ブルームバーグ・データによると、円は南アフリカランドを除く主 要15通貨に対して前週末比で上昇。英HSBCホールディングスとマー クイット・エコノミクスが発表した昨年12月の中国サービス業購買担当 者指数(PMI)が前月から低下し、中国の景気減速懸念が強まったこ ともリスク回避の動きを後押しした。中国国家統計局と中国物流購買連 合会が年明けに発表した12月の製造業、非製造業PMIはともに4カ月 ぶりの低水準となっていた。

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