【クレジット市場】マヨネーズ値上げ・減産は悪いインフレの兆しか

マヨネーズの値上げをめぐる買いだ めと反動減は、日本銀行の2%インフレ達成や持続的な景気回復の鍵を 握る家計消費のぜい弱さを浮き彫りにしている。物価が上昇基調を強め る一方、給与が増え続けるとの見通しが立たないことが背景にある。

マヨネーズ業界最大手のキユーピーは7月に、同2位の味の素は8 月に最大9%の値上げを実施した。消費者物価は11月に約5年ぶりの上 昇率となったが、家計消費の基盤となる所定内給与は2012年4月以降、 前年比ゼロ%以下にとどまっている。全国マヨネーズ・ドレッシング類 協会の統計によると、マヨネーズの生産量は昨年7月からの5カ月間に 前の年を5.1%下回った。直近の11月は10%超も減った。

みずほ証券の末広徹マーケットエコノミストは、マヨネーズに代表 される食品・日用品の値上げと生産減について、需要増を伴わない 「『悪いインフレ』の兆しかもしれない」と分析。「物価だけでなく給 料も上がっていれば駆け込み需要も限られたはずだが、消費者は価格に 敏感だ」と指摘した。

4月には消費増税が17年ぶりに実施される。安倍晋三首相や黒田東 彦日銀総裁は経営者らに賃上げを訴えている。将来の物価見通しを映す インフレスワップの2年物金利は2.12%。ブルームバーグ・ニュースの 調査によると、エコノミストらの約半数は日銀が2%の物価目標を2年 程度で達成するとの方針を「修正ないし放棄」せざるを得ないとみてい る。

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