債券は上昇、株安や円高で買い優勢-あすの10年債入札で需要との見方

債券相場は上昇。国内株安や円高を 受けて買いが優勢となった。あすの10年債入札で一定の投資家需要が見 込まれていることも相場の支えとなった。

東京先物市場で中心限月の3月物は昨年12月30日終値比横ばい の143円32銭で開始。直後から徐々に水準を切り上げる展開となり、午 後に入ると一時、24銭高の143円56銭まで上昇。その後は高値圏でもみ 合いとなり、結局は22銭高の143円54銭で引けた。

JPモルガン証券の山脇貴史チーフ債券ストラテジストは、債券相 場について、米雇用統計などを控えているものの「年末に株高・債券安 の勢いがついていた反動で株高が一服し、債券は買いが優勢」と指摘。 あすの10年債入札については「10年債入札は利回りが0.70%を超えてい るのでそれなりに買いたい投資家はいると思う。5-10年債利回り格差 も拡大しており、買いやすい水準に来ている」と分析した。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の332回債利回 りは同横ばいの0.735%で開始。午前10時すぎに0.73%に低下し、午後 には一時1.5ベーシスポイント(bp)低い0.72%を付けた。1時すぎか らは0.725%。昨年末には3カ月半ぶり高水準となる0.74%まで上昇し た。5年物の116回債利回りは0.5bp低い0.23%。

超長期債も堅調。20年物の147回債利回りは1bp低い1.575%で始ま り、午後1時半すぎからは1.57%。30年物の41回債利回りは0.5bp低 い1.725%で取引された。

6日の東京株式相場は下落。TOPIXは昨年末比0.8%安 の1292.15で引けた。東京外為市場で円は1ドル=104円台前半に上昇。 2日には約5年ぶり円安水準の105円44銭まで下落していた。

大納会の急落の反動

岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、債券市場では大納 会の急落の反動で先物に買い戻しが入ったと指摘。「為替が年初にやや 円高方向に動いたことや国内株の反落などがサポート要因」と話した。

日銀がきょう実施した長期国債買い入れオペ(総額7000億円)の結 果によると、残存期間「1年超3年以下」、「3年超5年以下」、「10 年超」の3本とも応札倍率が前回から低下した。国債市場で売り圧力が 弱まっていることが示され、午後の相場の一段高につながった。

財務省は7日午前、10年利付国債(1月発行)の入札を実施する。 発行額は2兆4000億円程度。野村証券の松沢中チーフストラテジスト は、10年ゾーンは相対的にかなり割安となっており、入札前の調整は進 んでいるように見えると指摘した。

--取材協力:赤間信行 Editors: 山中英典, 崎浜秀磨

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