ウィーン氏10大予想:米株は今年20%上昇、米成長率3%強

米ブラックストーン・グループのバ イロン・ウィーン氏は毎年恒例の10大予想を発表、S&P500種株価指 数は急激な修正局面を経て、今年は約20%上昇するとの見通しを示し た。同氏の昨年の株式・金相場予想は外れている。

同社アドバイザリー・サービス部門副会長のウィーン氏は1986年以 降、毎年「サプライズ10大予想」を発表している。今年は米経済が3% 強の伸びを示し、ドル高・ユーロ安の進行でユーロは1ユーロ=1.25ド ルを割り込むと予想した。株式相場は10%下げた後、年内に最高値を更 新し、原油価格は1バレル=110ドルを超えるとの見通しを示した。

ウィーン氏は6日の発表資料で「われわれは『最高の時でもあり最 悪の時でもあった』という作家チャールズ・ディケンズの言葉のような 市場を経験する」とした上で、「米緩和縮小は予想したほどの影響を及 ぼさない」と予想した。

ウィーン氏は昨年、年末に過去最高値の1848.36に達したS&P500 について、1300を下回ると予想していた。また金相場も1オンス=1900 ドルに上昇すると予想したが、実際は28%安の1202.30ドルと、この30 年余りで最も大幅な下落となった。

日経平均

今年の予想では、米10年債利回りは力強い経済とインフレ率上昇を 背景に今年4%に上昇すると見込んだ。また日経平均は今年の早い時期 に1万8000円に達した後、7-12月(下期)には20%下落すると予想。 日本の高齢化と労働人口減少が市場に悪影響を及ぼすと説明した。中国 については成長率が6%に鈍化し、本土の株式は期待外れに終わるとの 見通しを示した。

ウィーン氏は「中国共産党の第18期中央委員会第3回総会(3中総 会)で決まった投資支出依存から個人消費主導型へと経済を再調整する 方針が成長を圧迫する」と分析。「新興市場への投資は依然として当て にならない」と指摘した。

ウィーン氏は昨年、日経平均が1万2000円を突破し、1ドル=100 円台まで円安が進むと予想。見事に的中させた。

今年のサプライズ10大予想は以下の通り。同氏は投資家が3分の1 の発生確率を見込む出来事を「サプライズ予想」と定義するが、今年に ついては50%超の確率だと述べている。

①S&P500は10%下落した後に反発し、年間では20%上昇②米成長率は 3%を超え、失業率は6%に接近③ドル高が進み、1ユーロ=1.25ドル を割り込むユーロ安に。ドルは対円では1ドル=120円に到達④日経平均 は今年の早い時期に1万8000円に達し、下期には20%下落⑤中国指導部 が投資支出重視から個人消費主導へと経済の再調整を進め、同国成長率 は6%に鈍化。本土の株式は期待外れに終わる⑥メキシコと韓国の株式 相場が上昇。他の新興市場株はアンダーパフォーム⑦途上国経済からの 需要によりウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油 先物価格は1バレル=110ドルを突破⑧新興市場の生活水準向上に伴い、 トウモロコシ相場が1ブッシェル=5.25ドルまで上昇。小麦は同7.50ド ル、大豆は同16ドルに達する⑨力強い経済とインフレ率上昇を背景に10 年物米国債利回りは4%に上昇⑩米医療保険改革法の問題は解決し、オ バマ大統領の支持率は改善する。11月の中間選挙では民主党が上院の過 半数を維持し、下院でも議席数を伸ばす

原題:Wien Sees 20% S&P 500 Gain in 2014 as U.S. Economy Grows 3% (1)(抜粋)

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