NY外為:円と豪ドルが上昇、昨年の下げは行き過ぎとの見方

ニューヨーク外国為替市場では、主 要通貨の中でも昨年特に大きく値下がりした円とオーストラリア・ドル が週間ベースで上昇した。両通貨の最近の下げは行き過ぎとの見方が背 景にある。

週間ベースのドルは対ユーロで昨年11月以来で最大の値上がり。バ ーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長はこの日、米景気に対する 向かい風が弱まりつつある可能性を指摘した。円は対ユーロで続伸。日 本企業による海外利益の本国送金(レパトリエーション)で円買いが進 むとの見方が背景。

ウェスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズのシニア市場 アナリスト、ラビ・バラドワジ氏(ワシントン在勤)は「円レパトリエ ーションの流れは月末にかけて続くだろう」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、円は対ドルでほぼ変わらずの1ド ル=104円86銭。週間では0.3%高と、10月25日終了週以来で最大だっ た。円は対ユーロで0.6%高の1ユーロ=142円48銭。ユーロは対ドル で0.6%下げて1ユーロ=1.3589ドル。週間ベースでは1.2%安。

オーストラリア・ドルは対米ドルで0.4%高の1豪ドル=89.45米セ ント。週間では0.9%上昇。10月18日終了週以来で初のプラスとなっ た。

円が下げ止まる

先週までの円は週間ベースでドルに対して9週連続安だった。日本 銀行による大規模な緩和策で、円は昨年、年間ベースでドルに対し て18%値下がりした。

モントリオール銀行の世界為替戦略責任者、グレッグ・アンダーソ ン氏(ニューヨーク在勤)は「季節的な要因で円のドルに対する下落が 一服する可能性がある。通常1月半ばから2月半ばにかけて、日本の投 資家は外貨や海外投資で得た利益を本国に送金する」と述べた。

ブルームバーグ相関加重指数によれば円は過去1年間で16%安と、 先進10通貨中で最も下落率が大きい。続く豪ドルは13%下げた。一方、 ドルは3.6%上昇した。

バーナンキ議長は3日、フィラデルフィアで講演し、成長は加速の 時期を迎えているとの認識を示した。この発言後、ドルは対円での下げ を埋めた。

ブルームバーグ・ニュースが先月19日に実施したアナリスト調査の 中央値によれば、米当局は今後7回のFOMCで毎回100億ドルの縮小 を決定し、今年12月に終了する見通し。

ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%上昇の1026.23。前日 は0.3%上昇した。

ECB

エコノミストは欧州中央銀行(ECB)が9日開く金融政策会合で 政策金利を過去最低の0.25%で据え置くとみている。ブルームバーグ・ ニュースがまとめた予想によると、ユーロは対ドルで3月までに1.33ド ルまで下げ、年央までには1.31ドルに下落する。

米銀が決済機関デポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング (DTCC)へ提出したデータをブルームバーグがまとめたところによ ると、この日の外為オプションの店頭取引は490億ドルと、前日の700億 ドルから縮小した。

原題:Yen Advances With Aussie as Last Year’s Declines Seen Excessive(抜粋)

--取材協力:David Goodman、John Detrixhe. Editors: Kenneth Pringle, Dave Liedtka

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