米国債(2日):10年債利回り、約2年ぶり高水準から低下

米国債市場では10年債利回りが約2 年ぶり高水準から低下。市場では経済が十分改善し、金融当局が年内に 債券購入プログラムを終了できるかをめぐりさまざまな観測が広がって いる。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのデータによれ ば、米国債の2013年の年間リターンはマイナス3.4%。年間でマイナス となるのは、09年(マイナス3.7%)以降では初めて。この日は米国株 が 下げ、新規失業保険申請件数は減少した。また来週発表の昨年12月 の米雇用統計では、雇用者増が継続すると予想されている。この日はま た、ISM製造業景況指数が前月比で低下した。

モルガン・スタンレー・スミス・バーニーの債券ストラテジスト、 ケビン・フラナガン氏(ニューヨーク州パーチェス在勤)は「10年債利 回りは今後も少しずつ上昇するだろう。ただ、一本調子での上昇にはな らない」とし、「3%の節目を上回れば買いも入る。トレンドとしては 上昇だが、一気に大きく上昇するというよりはじりじり上がっていくと いう感じだ」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは4ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01%)低下の2.99%。一時3.05%と、11年7月以 来の高水準を付けた。同年債(表面利率2.75%、2023年11月償還)価格 は10/32上昇し97 31/32。

10年債利回りは13年に年間で1.27ポイント上昇。過去10年間の平均 利回りは3.49%。

30年債利回りも上昇

30年債利回りは5bp下げて3.92%。一時3.97%と11年8月以来の 水準に上げた。

株式市場ではS&P500種株価指数が0.9%安となった。

CRTキャピタル・グループ(コネティカット州スタンフォード) の政府債ストラテジスト、イアン・リンジェン氏は「新年入りした市場 でちょっとしたノイズが起きている」と指摘した。

米財務省は、来週7日から実施する国債入札の規模を640億ドルと 発表。内訳は3年債が300億ドル、10年債が210億ドル、30年債は130億 ドルとなる。

ボラティリティ

米国債のボラティリティを示す指数は3週間ぶりの高水準付近。 BOAメリルリンチのMOVE指数は73.40。12月31日には73.55と、同 月5日以来の高水準を付けた。11月18日には半年ぶり低水準とな る58.31を付けていた。昨年の平均は71.35。

リンジェン氏は「経済予測にパラダイムシフト(重大な変化)を起 こす要因が唯一あるとすれば、それは10日発表の雇用統計がひどい内容 になることだろう」と分析。「ISMの結果や、あすは経済指標の発表 がなく吹雪の予報が出ている状況を考慮すると、米国債相場が週内に大 きく動くことはないだろう」と述べた。

米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数(季節調整済み) は33万9000件と、前週の34万1000件(速報値33万8000件)から減少し た。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値 は34万4000件だった。

ブルームバーグのエコノミスト調査では、昨年12月の米雇用統計で は雇用者の19万3000人増加が見込まれている。11月は20万3000人増だっ た。12月の失業率は、5年ぶり低水準となる7%での横ばいが予想され ている。

米供給管理協会(ISM)がこの日発表した昨年12月の製造業総合 景況指数は57と、2011年4月以来の高水準だった前月の57.3から低下し た。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は56.8だっ た。同指数で50は活動の拡大と縮小の境目を示す。製造業は米経済全体 の約12%を占める。

原題:Treasury Yields Drop From 2-Year High as Investors Weigh Outlook(抜粋)

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