1月2日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎NY外為:ユーロが対ドルで下落、欧米で金融政策に違い

2日のニューヨーク外国為替市場ではユーロが対ドルで下落。欧米 間の金融政策には相違があり、2013年に大きく上昇したユーロはしばら く上げ一服になるとの見方が広がった。

円は対ドルで上昇。一時は2008年以来の安値に下げた。日本銀行の 黒田東彦総裁が読売新聞のインタビューに対し、2%のインフレが安定 的に持続するまで今の政策を続ける意向を示したことが手掛かり。ユー ロは主要通貨の大半に対して下落した。ラトビアは1日、欧州単一通貨 ユーロを導入した。これによりユーロ圏は18カ国体制となった。

ファロス・トレーディング(コネティカット州スタンフォード)の 調査責任者ダン・ドロー氏はユーロの下落について、「昨年からの巻き 戻しによるところが多い」と述べ、「約1週間前に動いた利回り格差に つられた下げだ。これが根本的な材料になっている」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで0.7%下落して 1ユーロ=1.3672ドル。一時は12月20日以来の安値となる1.3630ドルを つけた。ドルは対円で0.4%下げて1ドル=104円81銭。08年10月以来の 高値となる105円44銭をつける場面もあった。円は対ユーロで1.1%上昇 して1ユーロ=143円29銭。

最も上げたユーロ

主要16通貨の中で昨年の対ドルの上昇率が最も高かったのはユーロ とデンマーク・クローネでいずれも4.2%の値上がりだった。一方、円 は18%下落、南アフリカ・ランドは19%と最も下げた。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は12月17-18日に開催した定例 会合後に声明を発表し、債券購入額を毎月850億ドルから750億ドルに縮 小する方針を示した。ブルームバーグ・ニュースが先月19日に実施した アナリスト調査の中央値によれば、米当局は今後7回のFOMCで毎 回100億ドルの縮小を決定し、2014年12月に終了する見通し。

米金融当局が緩和策縮小に向かっているのに対して、欧州中央銀行 (ECB)は11月、政策金利を過去最低の0.25%に引き下げた。

クレディ・アグリコルのマクロストラテジスト、マーク・マコーミ ック氏(ニューヨーク在勤)は「欧州のエコノミストはECBの措置を まだ予想している」と述べ、「これこそ対ドルでのユーロが下落する要 因だ。少なくとも今年上半期を通して1ユーロ=1.32ドルまで下落する だろう」と指摘した。

ラトビアのユーロ導入

ラトビアのユーロ導入をめぐり、世論調査では国民の過半数はユー ロ導入に反対するとともに、物価上昇につながると予想している。旧共 産圏諸国でユーロを導入したのは、スロバキア、スロベニア、エストニ アに次いで4カ国目。

米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数(季節調整済み) は33万9000件と、2000件減少した。ブルームバーグ・ニュースがまとめ たエコノミスト予想の中央値は34万4000件だった。

昨年12月の米製造業活動は、ここ2年余りで2番目に速いペースで 拡大した。米供給管理協会(ISM)の発表によると、製造業総合景況 指数は57と、2011年4月以来の高水準だった前月の57.3から低下した。 同指数で50は活動の拡大と縮小の境目を示す。

ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.3%上昇の1024.78。昨年 は3.5%上昇した。

円は昨年、対ドルで1979年以来最も下げた。日銀の大規模な緩和策 が影響した。読売新聞が黒田総裁のインタビューの内容を1日付朝刊で 伝えたところによると、同総裁は2年たったら終わりにするとか減額す るとかではないと述べ、2年は私どもの意図であり、心づもりだと続け た。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数に よると円は過去1年間で15%下落。ユーロは9.1%上昇、ドルは3.6%上 げた。

原題:Euro Falls Versus Dollar on Bets Rally Is Overdone; Real Drops(抜粋)

◎米国株:下落で新年スタート、S&P500は08年以来初めて

米株式相場は下落。S&P500種株価指数は2008年以降で初めて値 下がりして新年のスタートを切った。同株価指数は昨年、年間ベース で1997年以来の大幅な上昇率を記録した。

アップルは1.4%安。ウェルズ・ファーゴが同社の投資判断を引き 下げたことがきっかけで、テクノロジー株指数は1.1%下げた。ゴール ドマン・サックス・グループが売り銘柄に指定した半導体のアナログ・ デバイセズは3.2%下落。一方、産金のニューモント・マイニングは 4%上昇。ニューヨークの金先物相場が3週間ぶりの大幅高となったこ とが手掛かり。

S&P500種株価指数は前営業日比16.38ポイント(0.9%)安 の1831.98と、3週間ぶりの大幅下落。ダウ工業株30種平均は135.31ド ル(0.8%)下げて16441.35ドル。

オクトパス・インベストメンツの投資ディレクター、オリバー・ウ ォリン氏(ロンドン在勤)は電話インタビューで、「市場は興奮し過ぎ ているため、われわれ同様に多くの参加者が調整を警戒しているよう だ」と指摘。「問題はタイミングだ。参加者の多くは引き続き上昇相場 の流れに乗ることを望んでいるが、同時に神経質にもなっている。引き 揚げのタイミングを見計らいつつも、短期的にはもうけられることも知 っている」と述べた。

S&P500種は2013年に30%上昇し、1999年以降で初めて最高値を 更新して一年を終えた。ダウ平均は年間で27%上げて、1995年以来の大 幅な上昇となった。

リターンは今年減速の見通し

ブルームバーグがストラテジストを対象にまとめた調査の平均値に よると、株式のリターンは今年減速し、S&P500種は1950で2014年を 終える見込みだ。これは昨年末から5.5%上昇することを意味する。

グリーンウッド・キャピタル・アソシエーツのウォルター・トッド 最高投資責任者(CIO)は電話インタビューで、「今回の売りがトレ ンドになるとは考えていない」と指摘。「実際には、決算シーズンや1 月が進むにつれて市場は上昇すると予想している。企業のファンダメン タルズや見通しが分かり始めれば、相場動向を決定づけるだろう」と述 べた。

ブルームバーグがまとめたアナリスト調査によれば、S&P500種 採用銘柄の昨年10-12月(第4四半期)の利益は5.2%の増加が見込ま れている。アルコアが9日の引け後に業績を発表し、決算シーズンが事 実上始まる。

S&P500種の業種別10指数はこの日すべてが下落。公益や石油・ ガス株指数の下げが目立った。エクソンモービルは1.4%安。

アップルが安い

アップルは1.4%安。ウェルズ・ファーゴのアナリスト、メイナー ド・アム氏はアップルの粗利益が今年圧迫されると指摘し、投資判断を 「アウトパフォーム」から「マーケットパフォーム」に引き下げた。

アナログ・デバイセズは3.2%下落。ゴールドマン・サックスのア ナリスト、ジェームズ・コベロ氏は同社の投資判断を「ニュートラル」 から「売り」に引き下げ、株価目標も下方修正した。

ニューモント・マイニングは4%高。金先物2月限は前営業日 比1.9%上昇して終了した。

原題:S&P 500 Retreats to Start Year Lower for First Time Since 2008(抜粋)

◎米国債:上昇、10年債利回りは約2年ぶり高水準から低下

米国債市場では10年債利回りが約2年ぶり高水準から低下。市場で は経済が十分改善し、金融当局が年内に債券購入プログラムを終了でき るかをめぐりさまざまな観測が広がっている。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのデータによれ ば、米国債の2013年の年間リターンはマイナス3.4%。年間でマイナス となるのは、09年(マイナス3.7%)以降では初めて。この日は米国株 が 下げ、新規失業保険申請件数は減少した。また来週発表の昨年12月 の米雇用統計では、雇用者増が継続すると予想されている。この日はま た、ISM製造業景況指数が前月比で低下した。

モルガン・スタンレー・スミス・バーニーの債券ストラテジスト、 ケビン・フラナガン氏(ニューヨーク州パーチェス在勤)は「10年債利 回りは今後も少しずつ上昇するだろう。ただ、一本調子での上昇にはな らない」とし、「3%の節目を上回れば買いも入る。トレンドとしては 上昇だが、一気に大きく上昇するというよりはじりじり上がっていくと いう感じだ」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは4ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01%)低下の2.99%。一時3.05%と、11年7月以 来の高水準を付けた。同年債(表面利率2.75%、2023年11月償還)価格 は10/32上昇し97 31/32。

10年債利回りは13年に年間で1.27ポイント上昇。過去10年間の平均 利回りは3.49%。

30年債利回りも上昇

30年債利回りは5bp下げて3.92%。一時3.97%と11年8月以来の 水準に上げた。

株式市場ではS&P500種株価指数が0.9%安となった。

CRTキャピタル・グループ(コネティカット州スタンフォード) の政府債ストラテジスト、イアン・リンジェン氏は「新年入りした市場 でちょっとしたノイズが起きている」と指摘した。

米財務省は、来週7日から実施する国債入札の規模を640億ドルと 発表。内訳は3年債が300億ドル、10年債が210億ドル、30年債は130億 ドルとなる。

ボラティリティ

米国債のボラティリティを示す指数は3週間ぶりの高水準付近。 BOAメリルリンチのMOVE指数は73.40。12月31日には73.55と、同 月5日以来の高水準を付けた。11月18日には半年ぶり低水準とな る58.31を付けていた。昨年の平均は71.35。

リンジェン氏は「経済予測にパラダイムシフト(重大な変化)を起 こす要因が唯一あるとすれば、それは10日発表の雇用統計がひどい内容 になることだろう」と分析。「ISMの結果や、あすは経済指標の発表 がなく吹雪の予報が出ている状況を考慮すると、米国債相場が週内に大 きく動くことはないだろう」と述べた。

米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数(季節調整済み) は33万9000件と、前週の34万1000件(速報値33万8000件)から減少し た。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値 は34万4000件だった。

ブルームバーグのエコノミスト調査では、昨年12月の米雇用統計で は雇用者の19万3000人増加が見込まれている。11月は20万3000人増だっ た。12月の失業率は、5年ぶり低水準となる7%での横ばいが予想され ている。

米供給管理協会(ISM)がこの日発表した昨年12月の製造業総合 景況指数は57と、2011年4月以来の高水準だった前月の57.3から低下し た。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は56.8だっ た。同指数で50は活動の拡大と縮小の境目を示す。製造業は米経済全体 の約12%を占める。

原題:Treasury Yields Drop From 2-Year High as Investors Weigh Outlook(抜粋)

◎NY金:上昇、3週間ぶり大幅高-アジアで需要増との観測

ニューヨーク金先物相場は上昇。3週間ぶりの大幅高となった。延 べ棒や宝飾品の需要がアジアで増加するとの観測が背景。インド準備銀 行(中央銀行)は12月31日に金の輸入規制を一部緩和した。

TDセキュリティーズのバイスプレジデント、スティーブ・スカカ ロシ氏はリポートで「アジアからの現物需要は引き続き顕在化すると当 社では予想しており、インドが規制を一部緩和したことも需要増加につ ながるだろう」と指摘。「市場は今、押し目買いの機会を狙っている」 と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物2 月限は前営業日比1.9%高の1オンス=1225.20ドルで終了。中心限月と しては12月10日以来の大幅上昇となった。

原題:Gold Rises Most in Three Weeks on Asian Demand; Platinum Jumps(抜粋)

◎NY原油:1年ぶりの大幅安、経済指標改善で緩和縮小観測

ニューヨーク原油先物相場は3日続落。ほぼ1年2カ月ぶりの大幅 安となった。失業保険統計や製造業指数が景気回復を示し、金融当局が 緩和規模をさらに縮小するとの懸念が強まった。

ストラテジック・エナジー・アンド・エコノミック・リサーチ(マ サチューセッツ州ウィンチェスター)のマイケル・リンチ社長は「一段 の緩和縮小観測がこの日の主な材料だ。景気改善見通しと燃料需要の増 加は既に織り込まれているようだ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物2月限は前営業 日比2.98ドル(3.03%)安の1バレル=95.44ドルで終了。2012年11月 7日以来の大幅安となった。

原題:WTI Crude Tumbles Most in Year as Economy Boosts Taper Concern(抜粋)

◎欧州株:下落、米製造業拡大ペース鈍化で-フィアットは急伸

2日の欧州株式相場は下落。公益事業株の下げが目立った。昨年12 月の米製造業活動の拡大ペース鈍化が相場の下落要因となった。

ドイツのエネルギー会社RWEは3.6%安。増資の選択肢を承認す るよう同社が株主に求める可能性があると、同国紙ハンデルスブラット が報じたことが売り材料。フランスの原油・天然ガス探査会社CGGは 3%下落。同銘柄の投資判断をUBSが引き下げた。一方、イタリアの 自動車メーカー、フィアットは2009年4月以来の大幅上昇。傘下の米ク ライスラー・グループの未保有株を買い取ることで合意し、同社との経 営統合が実現する見通しとなった。

ストックス欧州600指数は前営業日比0.7%安の325.82で終了。これ は2週間ぶりの大幅安。2013年は年間ベースで17%上昇し、同指数の株 価収益率(PER、予想収益ベース)は15.4倍となった。年初は12.7倍 だった。

メリテン・インベストメント・マネジメント(デュッセルドルフ) の欧州株アセットマネジャー、トビアス・ブリッチュ氏は「欧州の経済 と企業利益が昨年の希望的観測を裏付けるかどうかを見極める必要があ る」とし、「フランスなどの国々は新たな段階に前進できる能力を示さ なければならない。バリュエーション上昇に沿って利益が実際に伸びる ことも重要だ」と語った。

米供給管理協会(ISM)がこの日発表した昨年12月の製造業総合 景況指数は57と、前月の57.3から低下。ブルームバーグがまとめたエコ ノミスト予想の中央値は56.8だった。同指数では50が活動の拡大と縮小 の境目を示す。

この日の西欧市場では、取引が行われた17カ国中12カ国で主要株価 指数が下落。英FTSE100指数は0.5%安、独DAX指数と仏CAC40 指数はそれぞれ1.6%下げた。

原題:European Stocks Retreat as RWE Leads Utilities Lower; Fiat Jumps(抜粋)

◎欧州債:スペイン2年債利回り、過去最低に低下-製造業指標で

2日の欧州債市場では、スペインとイタリアの国債相場が上昇。ス ペインの2年債利回りは過去最低を付けた。ユーロ圏の製造業活動が拡 大し景気回復が勢いを増しつつあるとの見方が強まり、両国の資産に対 する信頼感が高まった。

イタリア10年債利回りも低下し、昨年5月以来初めて4%を下回っ た。一方、安全資産を求める動きが後退し、ドイツ国債は値下がり。こ のため、10年物イタリア債のドイツ債に対する利回り上乗せ幅(スプレ ッド)はここ2年半で最小の幅となった。

ダンスケ銀行のアナリスト、オーウェン・カラン氏(ダブリン在 勤)は「欧州で幾つか良好な経済データが発表され、これが債券投資で 総じてリスクオンのテーマを支えた」と説明。「新年の取引は投資能力 を少し増しての幕開けとなっており、周辺国債でややリスクのある取引 が可能となっている」と語った。

ロンドン時間午後4時27分現在、スペイン2年債利回りは前営業日 比21ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.18%。一時 は1.169%と、ブルームバーグがデータ集計を開始した1993年以降で最 低となった。同国債(表面利率3.75%、2015年10月償還)価格は0.37上 げ104.57。10年債利回りは17bp下げ3.97%。

イタリア10年債利回りは12bp低下し3.97%。昨年5月23日以来の 低水準となる3.96%まで下げる場面もあった。ドイツ10年債とのスプレ ッドは一時202bpと、2011年7月以降で最も小幅となった。

英マークイット・エコノミクスが発表した昨年12月のユーロ圏製造 業景気指数(改定値)は52.7と、前月の51.6から上昇。速報値から変わ らずとなったものの、同指数は活動拡大・縮小の分かれ目となる50を6 カ月連続で上回った。イタリアの製造業景気指数は53.3と、11月の51.4 から上昇。スペインは50.8と、ブルームバーグが・ニュースがまとめた エコノミスト予想の49.8を上回った。

ドイツ10年債利回りは1bp上昇し1.94%。一時は1.97%まで上 げ、昨年9月23日以来の高水準に達した。

英国債相場はほぼ変わらずで、10年物利回りは3.03%。一時 は3.08%と、2011年7月26日以来の高水準となった。同国債(表面利 率2.25%、2023年9月償還)の価格は93.525。

原題:Spanish Note Yield Falls to Record as Euro-Area Output Expands(抜粋) 原題:Pound Slides Most in 12 Weeks Versus Dollar Amid U.S. Recovery(抜粋)

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