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11月29日の米国マーケットサマリー:株は反落、短縮取引

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。 (表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3583   1.3606
ドル/円            102.41   102.33
ユーロ/円          139.10   139.20


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       16,086.41     -10.92     -.1%
S&P500種           1,805.81      -1.42     -.1%
ナスダック総合指数    4,059.89     +15.14     +.4%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .28%        .00
米国債10年物     2.74%       +.01
米国債30年物     3.81%       .00


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,250.40    +12.50   +1.01%
原油先物         (ドル/バレル)   92.78      +.48     +.52%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ユーロが円に対して月間ベースで 3カ月続伸となりそうだ。この日発表されたユーロ圏の11月の消費者物 価指数(CPI)は市場予想を上回る伸びとなり、欧州中央銀行( ECB)が追加の刺激策を見送るとの見方が強まっている。

ドルは月間では8月以降で初の上昇。来週発表の11月の米雇用統計 では、雇用者数の増加が続くと見込まれている。カナダ・ドルは中銀の 政策決定会合を控えて下落。円はドルに対し、月間ベースで4カ月続 落。日本の10月のCPIは上昇した。円は対ユーロで月間ベースでは4 月以降で最大の下げとなりそうだ。ユーロ圏の11月のインフレ率は、4 年ぶり低水準だった10月から上昇した。

ナショナル・オーストラリア銀行の通貨ストラテジスト、ギャビ ン・フレンド氏(ロンドン在勤)はユーロ圏について、「10月のCPI では伸びが前月を大きく下回り、デフレ懸念が広がった。だがきょう発 表された11月のCPIは、状況がそう一本調子ではないことをあらため て示している」と指摘。「経常黒字など他の要素もある。単に『ECB は追加緩和を迫られるからユーロは下落するだろう』というような見方 よりも複雑だ」と続けた。

ニューヨーク時間午後1時27分現在、ユーロは円に対し前日比ほぼ 変わらずの139円20銭。月間では4.2%高となっている。ユーロは対ドル では前日比0.2%安の1ユーロ=1.3586ドル。月間ではほぼ変わらず。 円はこの日ドルに対し0.1%値下がりし1ドル=102円46銭。月間では 4%下落している。

主要10通貨に対するドル相場を反映するブルームバーグ米ドル指数 は、前日比0.1%上昇の1020.97。今月は0.9%上げている。

◎米国株式市場

29日の米国株は反落。短縮取引の引け際に上げを消した。感謝祭翌 日のブラックフライデーのこの日はオンライン小売り関連株が上昇し、 買い優勢で始まっていた。

穀物会社アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)は大幅 安。オーストラリア政府はADMによる22億豪ドルでのグレインコープ 買収計画を認めなかった。eベイとアマゾン・ドット・コムはいずれも 上昇。年末商戦で家電量販のベスト・バイと高級皮革製品のコーチも高 い。アップルは日本のスマートフォン(多機能携帯電話)市場で76%の シェアを確保したことが好感され、上昇した。

S&P500種株価指数は前営業日比1.42ポイント(0.1%未満)下げ て1805.81で終了。一時は0.4%高まで上げていた。週間ベースで は0.1%高と8週連続上昇。ダウ工業株30種平均は前月比10.92ドル (0.1%未満)安の16086.41ドル。28日の米国株式市場は感謝祭の祝日 で休場。この日は午後1時までの短縮取引だった。

ウェルズ・ファーゴ・ファンズ・マネジメントのチーフ株式ストラ テジスト、ジョン・マンリー氏は電話取材で、「非常に薄い商いだっ た」と指摘。「感謝祭翌日の金曜日は終盤にかけて薄商いになるもの だ」と続けた。

◎米国債市場

米国債市場では10年債利回りが2年ぶりの高水準近くで推移した。 来週発表の雇用統計が強い内容となり、米連邦公開市場委員会( FOMC)が早ければ12月にも債券購入額の縮小を決定するとの思惑か ら売りが優勢になった。

ブルームバーグが実施したエコノミスト調査によると、11月の非農 業部門雇用者数は18万3000人増、失業率は7.2%と2008年以来の水準に 低下すると予想されている。ベンチマーク(基準)指数のデュレーショ ン(残存期間)に合わせるための月末特有の買いが入り、下げを埋める 場面もあった。株価が引け際に下げに転じたことも国債の下げ幅縮小に つながった。ブルームバーグ世界債券指数によると、米国債の11月のリ ターンはマイナス0.4%、年初来ではマイナス2.3%となっている。

ED&Fマン・キャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)の債券ト レーディング担当シニアバイスプレジデント、マイケル・フランゼーセ 氏は10年債利回りの上昇について、「12月に何か起こる可能性を示唆し ている」と指摘。「これは皆が注目している大きな問題だ」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時現在、10年債利回りは27日と比べ1ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.74%。10年債(表面利 率2.75%、2023年11月償還)価格は2/32下落の100 1/32。利回りは月間 で18bp上昇。

米証券業金融市場協会(SIFMA)の勧告により、29日は午後2 時までの短縮取引。28日は感謝祭の祝日で休場だった。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は上昇。世界2位の金購入国である中国で 金の延べ棒や宝飾品、金貨の需要増加の兆候が見られる。中国の香港か らの金の純輸入は10月、過去2番目の水準に増加した。

オアンダのアナリスト、ディーン・ポップルウェル氏(トロント在 勤)は電話取材で、「現物需要が金相場を下支えしている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物2 月限は前日比1%高の1オンス=1250.40ドルで終了した。11月は月間 で5.5%安と、6月以降で最大の下げ。また11月としては1978年以来の 大幅な下落率となった。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反発。一方、北海ブレント原油は対ド ルでユーロが下げたことを嫌気して続落し、米国の代表的な油種である ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)に対するプレミ アムが縮小した。

プライス・フューチャーズ・グループ(シカゴ)のシニアマーケッ トアナリスト、フィル・フリン氏は「ユーロの反転がブレントを圧迫し ている。ブレントとWTIのスプレッド取引で利益を確定する動きがあ るようだ。WTIの需給ファンダメンタルズはまだ弱気になっている」 と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物1月限は27日と 比べ42セント(0.46%)高の1バレル=92.72ドルで終了した。月間で は3.8%安。前日は感謝祭の祝日でフロア取引は休場だった。この日は 通常よりも1時間早い午後1時30分までの短縮取引となった。

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