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米国債:10年債利回りが2カ月ぶり高水準近く、緩和縮小観測

米国債市場では10年債利回りが2年 ぶりの高水準近くで推移した。来週発表の雇用統計が強い内容となり、 米連邦公開市場委員会(FOMC)が早ければ12月にも債券購入額の縮 小を決定するとの思惑から、売りが優勢になった。

ブルームバーグが実施したエコノミスト調査によると、11月の非農 業部門雇用者数は18万3000人増、失業率は7.2%と2008年以来の水準に 低下すると予想されている。ベンチマーク(基準)指数のデュレーショ ン(残存期間)に合わせるための月末特有の買いが入り、下げを埋める 場面もあった。株価が引け際に下げに転じたことも国債の下げ幅縮小に つながった。ブルームバーグ世界債券指数によると、米国債の11月のリ ターンはマイナス0.4%、年初来ではマイナス2.3%となっている。

ED&Fマン・キャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)の債券ト レーディング担当シニアバイスプレジデント、マイケル・フランゼーセ 氏は10年債利回りの上昇について、「12月に何か起こる可能性を示唆し ている」と指摘。「これは皆が注目している大きな問題だ」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時現在、10年債利回りは27日と比べ1ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.74%。10年債(表面利 率2.75%、2023年11月償還)価格は2/32下落の100 1/32。利回りは月間 で18bp上昇。

米証券業金融市場協会(SIFMA)の勧告により、29日は午後2 時までの短縮取引。28日は感謝祭の祝日で休場だった。

雇用者数と失業率

月間の雇用者数の伸びは年初からの平均で18万6300人増と、2005年 以来の大幅増となっている。10月の雇用者数は20万4000人増、失業率 は7.3%だった。11月の雇用統計は12月6日に発表される予定。

米連邦準備制度理事会(FRB)が20日公表したFOMC(10月29 -30日開催)の議事録によれば、政策当局者らは経済の改善に伴い、月 額850億ドルで実施している債券購入の規模を「数カ月内」に縮小する 可能性があるとの認識を示した。

シティグループの先物グループの金利ストラテジスト、ジェーム ズ・コリンズ氏(シカゴ在勤)は「FOMCが市場との対話の中で、緩 和縮小の必要性と利上げの不必要性をどう区別していくのかが最近の話 題だ」と語った。

5年債利回りは今月4bp上昇したが、10年債利回りは18bp上昇 した。FOMCは債券購入ペースの減速を決定したとしても、短期利回 りを低位で維持させることができるとの見方が背景にある。

セントルイス連銀のブラード総裁は先週、12月17-18日開催の FOMC会合について、景気動向次第では債券購入の縮小が議論の対象 になるとの認識を示した。同総裁は今年のFOMCで投票権を持つ。

原題:U.S. 10-Year Yield at Almost 2-Month High Fed Taper Speculation(抜粋)

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