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米国株(29日):引け際に上げを消す-感謝祭翌日の短縮取引

29日の米国株は反落。短縮取引の引 け際に上げを消した。感謝祭翌日のブラックフライデーのこの日はオン ライン小売り関連株が上昇し、買い優勢で始まっていた。

穀物会社アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)は大幅 安。オーストラリア政府はADMによる22億豪ドルでのグレインコープ 買収計画を認めなかった。eベイとアマゾン・ドット・コムはいずれも 上昇。年末商戦で家電量販のベスト・バイと高級皮革製品のコーチも高 い。アップルは日本のスマートフォン(多機能携帯電話)市場で76%の シェアを確保したことが好感され、上昇した。

S&P500種株価指数は前営業日比1.42ポイント(0.1%未満)下げ て1805.81で終了。一時は0.4%高まで上げていた。週間ベースで は0.1%高と8週連続上昇。ダウ工業株30種平均は前月比10.92ドル (0.1%未満)安の16086.41ドル。28日の米国株式市場は感謝祭の祝日 で休場。この日は午後1時までの短縮取引だった。

ウェルズ・ファーゴ・ファンズ・マネジメントのチーフ株式ストラ テジスト、ジョン・マンリー氏は電話取材で、「非常に薄い商いだっ た」と指摘。「感謝祭翌日の金曜日は終盤にかけて薄商いになるもの だ」と続けた。

S&P500種は月間では2.8%上昇。年初来では27%高となり、この ままで年末を迎えれば1997年以来の好調な一年となる。

雇用統計

来週の統計としてはISM製造業景況指数や新築住宅販売に加え、 6日発表の11月雇用統計が注目されている。次期米連邦準備制度理事会 (FRB)議長に指名されているイエレン副議長は、緩和政策を性急に 解除するべきではないとの姿勢を示している。

ベル・エアー・インベストメント・アドバイザーズ(ロサンゼル ス)のポートフォリオマネジャー、ゲーリー・フラム氏は「FOMCの 次の一手に対して経済は本当に重要な意味を持つため、これから出てく る経済データが注目が集まる」と述べた。

ADMは3%下落。オーストラリア政府の決定を受けて、グレイン コープは上場来最大の22%安となった。

S&P500種のテクノロジー株は0.5%上昇となり、業種別10種のな かで一番の値上がり。eベイは2.5%高。アマゾンは1.8%上昇した。全 米小売業協会(NRF)は年末商戦でのオンライン小売り販売につい て、最大15%増の計820億ドルと予想している。

iPhone

アップルは1.9%高の556.07ドル。10月に日本で販売されたスマー トフォンのうち、「iPhone」(アイフォーン)が76%を占めた。 調査会社カンター・ワールドパネル・コムテックが明らかにした。国内 通信最大手のNTTドコモは9月からアイフォーンの販売を開始、大手 3社すべてが取り扱うようになった。

S&P500種の小売株指数は0.3%上昇。グループ24種の中で2番目 の値上がり率。ベスト・バイは2.4%、コーチは1.4%それぞれ上昇し た。

アイアン・ファイナンシャル傘下、アイアン・ストラテジック・イ ンカム・ファンド(イリノイ州ノースブルック)の共同創業者、アーロ ン・アイゼンシュターク氏は電話取材に対し、「年末商戦は伸びそうだ が、危機前ほどの伸びではなさそうだというのが全般的なムードだ」と 指摘。「前向きな一歩を踏み出したとの期待が市場にはある。それがき ょうの相場を動かしている」と続けた。

原題:U.S. Stocks Fall, Erasing Earlier Gain Fueled by Retail Rally(抜粋)

--取材協力:Cotten Timberlake、Lindsey Rupp、Namitha Jagadeesh、Alexis Xydias. Editors: Jeff Sutherland, Will Hadfield

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