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欧州マーケットサマリー:スペイン債上昇、ポンドが11年来高値

欧州の為替・株式・債券・商品相 場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3588   1.3606
ドル/円            102.45   102.33
ユーロ/円          139.21   139.20


株              終値   前営業日比 変化率
ダウ欧州株600  325.16     -.03      .0%
英FT100     6,650.57    -3.90     -.1%
独DAX      9,405.30   +17.93     +.2%
仏CAC40    4,295.21    -7.21     -.2%


債券          直近利回り 前営業日比
独国債2年物      .12%        .00
独国債10年物     1.69%       .00
英国債10年物     2.77%       +.03


商品                  直近値   前営業日比 変化率
金   現物午後値決め  1,253.00    +7.50     +.60%
原油 北海ブレント        110.30      -.56     -.51%

◎欧州株:ほぼ変わらず、月間ベースでは3カ月続伸

29日の欧州株式相場は前日からほぼ変わらず。ユーロ圏失業率が過 去最悪だった前月から低下したことが注目された。指標のストックス欧 州600指数は月間ベースでは3カ月続伸となった。

フィンランドの小売り企業ケスコは8.8%の大幅高。イタリアの銀 行、モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行は1.5%上昇。コスト削 減や増資を通じて黒字転換を目指す方針を示した。一方、建設機器リー スの英スピーディー・ハイヤーは2009年以降で最もきつい値下がり。

ストックス欧州600指数は325.16と、前日から0.1%未満下げて終 了。前月末比では0.9%上昇。年初来では16%上げている。世界の主要 な中央銀行が低金利政策を継続していることが背景にある。

ウンブリン(チューリヒ)のポートフォリオマネジャー、パトリッ ク・クレーエンビュール氏は、「米国の感謝祭の祝日と短縮取引のため 取引高は小さく、来週まで大きな動きはない」とし、「センチメントは 引き続き非常にポジティブだ。投資家らは経済データに注視しており、 年末に向けて上昇するとの見方が強い」と語った。

ブルームバーグがまとめたデータによると、この日の出来高は30日 平均を14%下回った。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)の発表によると、10月 のユーロ圏失業率は12.1%と、ユーロ導入以後の最悪だった9月 の12.2%から低下した。エコノミストの予想中央値は12.2%。

29日の西欧市場では、18カ国中10カ国で主要株価指数が下落した。

原題:European Stocks Little Changed, Completing Third Monthly Advance(抜粋)

◎欧州債:スペイン国債は上昇-S&Pが格付け見通し引き上げ

29日の欧州債市場ではスペイン国債が上昇し、10年債利回りは2週 間ぶりの大幅低下となった。景気回復の兆候を背景に、格付け会社スタ ンダード・アンド・プアーズ(S&P)が同国の格付け見通しを引き上 げた。

S&Pはスペインの格付けを「BBB-」で据え置いた。格付け見 通しは「ステーブル(安定的)」と、従来の「ネガティブ(弱含み)」 から変更。イタリア10年債利回りは一時、5月以来の低水準となった。 ドイツ国債は前日からほぼ変わらず。この日発表されたユーロ圏の経済 指標で、11月のインフレ率がエコノミスト予想を上回って加速したほ か、10月の失業率は予想に反して低下した。S&Pはオランダの格付け を最上級から1段階引き下げたものの、同国債はほぼ変わらず。

DZ銀行(フランクフルト)の調査アナリスト、フェリックス・ヘ ルマン氏は「スペイン債の相場上昇は続くと楽観している」と述べ、 「マクロ経済の数値は改善し、構造改革でも政府は前進している」と付 け加えた。

ロンドン時間午後4時34分現在、スペイン10年債利回りは前日比3 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の4.12%。これは14日 以来の大きな下げ。同国債(表面利率4.4%、2023年10月償還)価格 は0.285上げ102.265。前月末比では9bp上昇した。

ドイツ10年債利回りは1.69%。イタリア10年債利回りもほぼ変わら ずの4.05%。5月28日以来の低水準となる4.03%まで下げる場面もあっ た。オランダ10年債利回りは2.03%。

原題:Spain’s Bonds Advance Amid Recovery Signs as S&P Raises Outlook(抜粋)

◎英金融市場:ポンド上昇、11年8月以来の高値-国債は下落

29日の英金融市場ではポンドが対ドルで2011年8月以来の高値に達 した。この日は住宅ローン承認件数の増加と住宅価格の上昇が発表さ れ、英景気回復の勢いが増している兆候が増えた。

ポンドは対ユーロでは3週間ぶり高値に上げた。27日発表の7-9 月(第3四半期)の英国内総生産(GDP)改定値(季節調整済み)は 前期比0.8%増と、成長ペースの加速が確認された。

コメルツ銀行のシニア通貨ストラテジスト、ピーター・キンセラ氏 (ロンドン在勤)は「英国の経済成長はなかなか好調で、ユーロ圏諸国 や米国と比べて明らかに良い。この意味でもちろん、状況はポンド相場 にとって少し明るく見える」と指摘。「年末に向けてポンドは強含むだ ろう」と予想した。

ロンドン時間午後4時48分現在、ポンドは対ドルで0.2%上昇 の1.6376ドル。一時は1.6384ドルと、11年8月30日以来の高値を付け た。今月全体では2.1%上昇。対ユーロは0.1%高の1ユーロ=83.08ペ ンス。7日以来の高値の83.06ペンスに達する場面もあった。

イングランド銀行が発表した10月の住宅ローン承認件数は6万7701 件と、前月の6万6891件(改定)から増え、08年2月以降で最多。英住 宅金融のネーションワイド・ビルディング・ソサエティーによると、11 月の英住宅価格は前年同月比で6.5%上昇と、10年7月以来の大幅な伸 びとなった。

英国債相場は下落。英10年債利回りは前日比3ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)上昇の2.77%。前月末比では15bp上昇。同 国債(表面利率2.25%、2023年9月償還)価格は0.25下げて95.59。

原題:Pound Climbs to Highest Since 2011 Versus Dollar on Growth Signs(抜粋)

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