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東南アジア3国の株価、11月は新興市場押し下げ-台風などで

過去5年間に大きく上げてきたフィ リピンとタイ、インドネシアの株価が今月、新興市場の株式相場を押し 下げている。成長鈍化の兆しを受けて、資金の国外流出が記録的な水準 となった。

11月に入ってフィリピン総合指数は6.3%下落し、タイやインドネ シアの株価指数は少なくとも5.8%下げた。海外投資家がこれら東南ア ジア3カ国の株式市場から11月中に計19億8000万ドル(約2030億円)を 引き揚げ、年初来の流出は54億8000万ドルに達した。1999年にブルーム バーグが集計を開始して以来、年間ベースでは最大の規模だ。

フィリピンでの台風被害やタイの政情不安、インドネシア通貨ルピ アの急落に加え、米連邦準備制度理事会(FRB)が景気刺激策を縮小 するとの見方から、世界全体の2倍強の平均6.5%成長を昨年達成した 3カ国経済に対する投資家の信認は揺らいでいる。オーストラリアのマ ッコーリー・インベストメント・マネジメントは投資の重点を中国株に 移し、サムスン・アセット・マネジメントは資金をマレーシアに逃避。 タイの公的年金基金は欧米株に投資している。

3市場の株安に伴い、集計対象にシンガポールやマレーシアも含む MSCI東南アジア指数は年明けから28日までに5.8%下げた。バーナ ンキFRB議長が米景気拡大を確信できれば月間の債券購入ペース縮小 もあり得ると初めて示唆した5月22日以降では15%の下落だ。

タイ政府年金基金のインヨン・ニラセナ最高投資責任者(CIO) は22日の電話取材で、「タイとインドネシア、フィリピンの株価は FRBが緩和縮小の意向を示してから最も打撃を受けた。あれが転換点 だった」と語った。

原題:Stocks Sink as Typhoon to Protests Spur Outflows: Southeast Asia(抜粋)

--取材協力:Ian Sayson、Harry Suhartono、Yumi Teso. Editors: Matthew Oakley, Michael Patterson

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