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日本株反落、生産下振れと高値反動売り-先物連れ午後荒さも

東京株式相場は反落。10月の鉱工業 生産の予想比下振れ、前日に日経平均終値が6年ぶりの高値を付けた反 動への警戒で売り優勢となった。週末、月末が重なり持ち高調整の動き も出やすく、午後の開始直後に先物が下落基調を強めると、この影響で 現物も下げ幅を拡大。終盤は持ち直すなど荒さも見せた。

業種別では証券や銀行など金融株、不動産、鉱業、情報・通信株な どが安い。一方、運賃市況の続伸を受けた海運株は堅調。TOPIXの 終値は前日比2.38ポイント(0.2%)安の1258.66、日経平均株価は65 円25銭(0.4%)安の1万5661円87銭。

プリンシパル・グローバル・インベスターズの板垣均社長は、「11 月以降急激に上げてきた反動で、上昇局面で買った向きがいったん手じ まう動きはある。短期の波動だ」と見ていた。ただ、日本のファンダメ ンタルズの良さに世界の投資家は気付いており、「日本株は調整しなが らも、長期で上昇していくだろう」と予想する。

取引開始前に発表された日本の10月の鉱工業生産は、前月比0.5% 上昇と2カ月連続で上昇したものの、ブルームバーグがまとめたエコノ ミスト予想(2%上昇)からは下振れた。業種別では、汎用・生産用・ 業務用機械工業(7.4%増)や電気機械工業(5.4%増)などで増産。電 子部品・デバイス工業(6.8%減)、輸送機械工業(0.4%減)などで減 産となった。先行きの生産動向を示す製造工業生産予測指数は、11月が 前月比0.9%上昇、12月は同2.1%上昇となっている。

また、前日の日経平均は終値で6年ぶりの高値を奪回。25日移動平 均線からの上方乖離(かいり)は6.5%と、目先過熱とされる5%を超す 状況にあった。

月内最終、円安基調が下支え

きょうは月内最終売買日とあって、持ち高調整の売りが出やすい半 面、前日の米国株が感謝祭の祝日休場と海外発の手掛かり材料に乏しか った。午前の日経平均の下げ幅は限定的だったが、午後1時すぎに100 枚単位のまとまった売りが出た先物が下落基調を強めると、現物指数も 連動、一時200円以上下げた。ただ、午後後半は徐々に持ち直した。

きょうの東京外国為替市場の円相場は、対ユーロで一時139円71銭 と2008年10月以来の安値に振れた。ドイツの物価統計を受けて欧州中央 銀行(ECB)の追加金融緩和観測が後退、ユーロが買われた前日の海 外市場の流れを受け継いだ。対ドルでは一時102円61銭と、5月23日以 来の円安水準。日米の金利環境とマネーフローを背景に、市場参加者の 間では円安・株高シナリオへの期待感は強く、日本株を下支えしている 面もある。

東証1部33業種は22業種が下げ、下落率上位は鉱業、パルプ・紙、 証券・商品先物取引、通信、銀行、不動産、鉄鋼など。海運や卸売、ゴ ム製品、金属製品、建設など11業種は高かった。売買代金上位ではソフ トバンク、三井住友フィナンシャルグループ、パナソニック、 KDDI、コマツ、大和証券グループ、三井不動産などが下落。富士重 工業やキヤノン、三菱商事、商船三井、ドワンゴ、大塚ホールディング ス、セイコーエプソンは上げた。

東証1部の売買高は概算で23億8141万株、売買代金は2兆1537億 円。値上がり銘柄数は698、値下がりは880。

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