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超長期債が下落、円安進行で売り圧力-中期債利回り8カ月ぶり低水準

債券市場では超長期債相場が下落。 外国為替市場での円安進行を背景に売り圧力が強まった。一方、足元の 需給の良さを背景に新発2年と5年債利回りは約8カ月ぶりの低水準に 達した。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の331回債利回 りは前日比横ばいの0.60%で開始。その後は水準を切り上げ、一時は1 ベーシスポイント(bp)高い0.61%に上昇。午後は0.60%に戻した。2 年物の335回債利回りは0.08%に低下し、新発2年債としては4月4日 以来の低水準を記録。5年物の115回債利回りは0.5bp低い0.18%と4月 9日以来の低水準を付けた。20年物の146回債利回りは0.5bp高 い1.48%。30年物の40回債利回りは0.5bp高い1.635%で推移した。

三井住友アセットマネジメントの浜崎優シニアストラテジストは、 外為市場での円安進行を受けて超長期ゾーンが重い展開と指摘。これま で株価が堅調だったわりに金利上昇は限られているとし、「日銀の追加 緩和期待のほか、米量的緩和縮小は前倒し観測が出ているものの、緩和 姿勢が続くとの見方が背景。欧州も緩和強化の姿勢だ」と説明した。

東京先物市場で中心限月の12月物は前日比3銭高の145円12銭で開 始し、直後に145円18銭と8日以来の高値を付けた。その後は水準を切 り下げ、一時は8銭安の145円01銭まで下落した。午後に入ると再びプ ラスに転じて、結局は1銭高の145円10銭で引けた。

この日の東京外為市場で円は一時1ドル=102円台半ばと半年ぶり の水準に下落した。対ユーロでは139円台後半と5年ぶりの水準まで下 げた。一方、東京株式相場は反落。10月の鉱工業生産指数が予想比で下 振れしたことなどが売り材料となった。TOPIXは前日比0.2%安 の1258.66で終了した。

CPIは債券ネガティブ

朝方発表された10月の全国の消費者物価指数(生鮮食品を除いたコ アCPI)は前年同月比0.9%上昇、東京都区部の11月は同0.6%上昇し た。ブルームバーグ・ニュースの予測調査では全国が0.9%上昇、都区 部は0.4%上昇だった。エネルギーと食料品を除いた、いわゆる「コア コア指数」は2008年10月以来のプラスとなった。10月の鉱工業生産指数 は前月比0.5%上昇となり、事前予想の同2.0%上昇を下回った。

野村証券の松沢中チーフストラテジストは、CPIは債券にネガテ ィブ、生産はややポジティブと指摘。「円安・原油高の効果は前年比で そろそろ一巡してくるが、代わって景気回復がインフレ押し上げに効き 始めた可能性を示す。生産は市場予想比大きく下振れ。ただそれでも増 産が続き、計画値も含めると10-12月期は前期比2.5%プラスと堅調。 景気減速を警戒する要素は乏しいが、市場の景気見通しを変えるもので もない」と分析した。

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