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飛行船でキャタピラー製重機の輸送計画-シベリア鉱山開発

ロンドン市場に上場している探鉱会 社、アムール・ミネラルズのロビン・ヤング最高経営責任者(CEO) は、シベリアでニッケルと銅を採掘したいと考えている。ただ、冬の寒 気が厳しく道路は未整備であるため、重機を運び込むのが困難だ。最善 の選択肢は、ツェッペリン型飛行船で空路を利用するというものだ。

ヤング氏はインタビューで、陸路、トラックで重機を運び込むため には、350キロメートルにわたって道路を建設する必要があり、約1 億5000万ドル(約150億円)の費用がかかる見込みだと話す。ロシアで 採掘する産金会社ペトロパブロフスクのピーター・ハンブロ会長は、飛 行船製造会社に投資しており、鉱山業界が飛行船を導入する日が来ると 予想している。

ハンブロ氏は「トヨタのランドクルーザーが通る橋を建設する費用 はそれほど高額ではないが、キャタピラー777が通る橋を建設するには 極めて多額の費用がかかる」と指摘する。米キャタピラー製の777は鉱 山で利用される積載量87トンのダンプトラック。

76年前に米ニュージャージー州でツェッペリン型飛行船「ヒンデン ブルク号」の爆発・炎上事故が発生して以降、これらの飛行船に買い手 が関心を示すことはほとんどなくなっていた。このため、飛行船製造会 社も鉱山業界との契約を必要としている。

米ワールドワイド・エアロスや英ハイブリッド・エア・ビークルズ などの飛行船製造会社は、デザインを改良し発火しないガスを利用する などし、トラックと鉄道を補充する輸送手段として鉱山業界への飛行船 の販売に向け交渉を進めている。

ただ、今までのところ採用されないケースが多い。露ノリリスク・ ニッケルは10年前、シベリアでの鉱山開発の輸送手段としてツェッペリ ン型飛行船の採用を検討したが、従来の飛行機を利用することを決定。 その後、砕氷船を建造し極東のエニセイ川に沿ってニッケルを輸送し た。

原題:Zeppelins Seen Hauling Caterpillars to Mine Siberia: Commodities(抜粋)

--取材協力:Yuliya Fedorinova. Editors: Todd White, John Viljoen

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