コンテンツにスキップする

債券は続伸、2年債入札順調で中期ゾーン中心に買い-株高や円安重し

債券相場は小幅続伸。きょう実施の 2年債入札が順調となったことを受けて中期債を中心に買いが優勢とな り、2年債と5年債の利回りは7カ月半ぶりの低水準を付けた。半面、 国内株高や円安基調が相場の重しとなり、先物相場は上げ幅を縮めた。

東京先物市場で中心限月の12月物は前日比8銭安の145円00銭で開 始し、直後に144円97銭まで下落した。その後はじり高となり、午後2 時半ごろには9銭高の145円17銭と8日以来の高値を付けた。取引終了 にかけては急速に伸び悩み、結局は1銭高の145円09銭で引けた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の331回債利回 りは同0.5ベーシスポイント(bp)高い0.61%で開始。午後の取引開始後 に0.60%と、前日に一時付けた14日以来の低水準に並んだ。2年物 の334回債利回りは1bp低い0.085%と、新発2年債利回りとしては4月 4日以来の低水準を記録。5年物の115回債利回りも0.5bp低い0.185% と4月9日以来の水準に低下した。

マスミューチュアル生命保険運用戦略部の嶋村哲金利統括グループ 長は、債券市場は「日銀の長期国債買い入れオペもあって、需給の良さ が続く。物価目標の達成が難しいとなれば、緩和方向の圧力になるとの 見方もある」と指摘。2年債入札は良い結果だとした上で「余剰資金の 消化先として買っておく感じだ」と説明した。

財務省がこの日実施した表面利率0.1%の2年利付国債(335回 債、12月発行)の入札結果によると、最低落札価格は100円02銭5厘と 事前予想を5厘上回った。小さければ好調とされるテール(最低と平均 落札価格の差)は2厘と前回の5厘から縮小。投資家需要の強弱を示す 応札倍率は6.53倍と前回の7.96倍から低下した。

平均落札利回りを下回る

野村証券の松沢中チーフストラテジストは、2年債入札は好調な結 果になると予想していた。「リスク回避的な資金が集まりそうなことに 加え、来年度の発行計画で年限長期化のために2年債は減額対象になる 可能性がある」と説明した。

きょう入札された2年物335回債利回りは0.085%(100円02銭9 厘)と、入札時の平均落札利回り0.086%(102円02銭7厘)を下回って 取引された。

超長期債も堅調。20年物の146回債利回りは0.5bp高い1.48%で始ま ったが、2時30分過ぎには1.465%と11日以来の低水準を付けた。30年 物の40回債利回りは横ばいの1.625%で開始後、2時過ぎに1.62%と14 日以来の水準に低下した。

この日の東京株式相場は反発。TOPIXは前日比1.1%高 の1261.04と高値引けした。日経平均株価は同1.8%高の1万5727円12銭 で取引を終え、終値ベースで2007年12月以来の水準を回復した。外国為 替市場で円は1ドル=102円台前半と半年ぶりの水準に下落した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE