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11月27日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎NY外為:ドルが対円で半年ぶり高値-米量的緩和の12月縮小観測

ニューヨーク外国為替市場では、ドルが円に対し半年ぶり高値に上 昇。米新規失業保険申請件数が予想外に減少し、景気先行指数は上昇し たことで、金融当局が刺激策の縮小開始を来月決定するとの観測が広が った。

ユーロは対円で4年ぶり高値。ドイツではキリスト教民主・社会同 盟(CDU・CSU)と社会民主党(SPD)が大連立政権樹立で合 意。これを受けてユーロ買いが強まった。一方タイ・バーツは、政策金 利の引き下げに反応して値下がりした。また原油相場の下落を手掛かり にカナダ・ドルも安い。

コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジのチーフ市場アナリ スト、オマー・エシナー氏は「私は12月の緩和縮小になお若干懐疑的 だ。確かに、連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の内容は予想より タカ派的だったが、連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長や イエレン副議長の発言にだけ注目すれば、来年1-3月(第1四半期) の縮小開始が最も可能性の高いシナリオだ」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で前日比0.9%高の1 ドル=102円16銭。一時102円19銭と、5月29日以来の高値を付けた。対 ユーロでは0.1%安の1ユーロ=1.3579ドル。一時0.3%安まで下げた。 ユーロは対円で0.9%上げて1ユーロ=138円73銭。一時138円79銭 と、09年6月以来の高値に上昇した。

主要10通貨に対するドル相場を反映するブルームバーグ米ドル指数 は0.3%上昇し1021.55。

バーツ、カナダ・ドル

バーツは対ドルで下落。タイ中央銀行はこの日、1日物レポ金利 を0.25ポイント引き下げて2.25%とした。。反政府デモ激化で経済が打 撃を受けていることが背景。ブルームバーグ・ニュースが実施したエコ ノミスト調査では19人全員が据え置きを予想していた。

バーツは0.1%安の1ドル=32.11ドル。

カナダ・ドルは7月以来の安値に下落。原油相場がほぼ半年ぶりの 安値を付けたことが手掛かり。米ドルに対し0.5%安の1米ドル =1.0595カナダ・ドル。一時1.0603カナダ・ドルと、7月5日以来の安 値を付けた。オーストラリア・ドルは0.5%安の1豪ドル=0.9079米ド ル。ニュージーランド(NZ)ドルは0.6%値下がりし1NZドル =0.8148米ドル。

ポンドは主要16通貨全てに対して上昇。英政府統計局(ONS) が27日発表した第3四半期の国内総生産(GDP)改定値(季節調整済 み)は前期比0.8%増と、速報値と一致した。

ポンドは対ドルで0.4%高の1ポンド=1.6287ドル。一時1.6331ド ルと、1月2日以来の高値を付けた。

ドイツ大連立

ドイツのメルケル首相は、SPDとの大連立政権樹立で合意に達し た。SPDは全国レベルの最低賃金導入のほか、増税なしの年金やイン フラへの支出増を求めていた。

両陣営は17時間に及ぶ大詰めの交渉の末、現地時間午前5時(日本 時間午後1時)少し前に合意に達した。大連立により首相は2017年まで の3期目を担うことになる。

スタンダードチャータード銀の先進10カ国(G10)通貨戦略責任 者、ネッド・ランペルティン氏(ロンドン在勤)は「現在のところ、ユ ーロ・円相場がユーロ・ドル相場を動かす要因になっているようだ」と 分析。「ドイツが安定した連立政権を樹立することに疑問を持った市場 参加者がいたとは考えられないが、とにかくこれは欧州の全般的な継続 感を強めるものだ」と述べた。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重指数によれ ば、ユーロは過去1カ月間に0.5%上昇。円は2.8%下げ、ドルは2.2% 上げている。

原題:Dollar Gains to 6-Month High on December Taper Bet; Baht Drops(抜粋)

◎米国株:上昇、テクノロジー株が高い-経済成長に楽観

27日の米国株は上昇。S&P500種株価指数は月間ベースで3カ月 連続高となった。ヒューレット・パッカード(HP)を中心にテクノロ ジー株が上昇。週間新規失業保険申請件数や消費者信頼感の統計が景気 への楽観を押し上げた。

HPは上昇。同社8-10月(第4四半期)決算では、売上高と利益 がアナリスト予想を上回った。マラソン・ペトロリアムやバレロ・エナ ジーなど製油会社も高い。一方、油田サービス最大手シュルンベルジェ と石油・ガス掘削業者ノーブル・エナジーは下落。原油がほぼ6カ月ぶ り安値に下げたことが影響した。

S&P500種株価指数は前日比0.3%上昇して1807.23。ダウ工業 株30種平均は24.53ドル(0.2%)上昇の16097.33ドル。

マックイーン・ボール・アンド・アソシエイツの最高投資責任者 (CIO)、ビル・シュルツ氏は「この日の統計内容は景気がまずまず の調子であろうことをあらためて示した」と述べ、「再び金利の上昇は あるのだろうか。緩和策の縮小はまだ可能性として残っているのか。市 場参加者はまだ根強い不透明感の中で、この先何が起こるのか、またど のようなポジションを取るのかを予測している」と続けた。

S&P500種は月間ベースで2.9%上昇している。

失業保険申請件数や消費者マインド指数

朝方発表された週間新規失業保険申請件数は予想を下回った。11月 の米トムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数(確定値) は75.1と、前月の73.2から上昇した。ブルームバーグ・ニュースがまと めたエコノミスト予想の中央値は73.1だった。速報値は72だった。

10月の米景気先行指数は4カ月連続での上昇となった。製造業の受 注や住宅着工許可件数の増加を反映した。また、米商務省が発表した10 月の製造業耐久財受注額は前月比2%減少した。MNIシカゴ・リポー トの11月の製造業景況指数(季節調整済み)は前月から低下したが、市 場予想は上回った。

ホッジス・キャピタル・マネジメントの運用担当者、エリック・マ ーシャル氏は「状況は緩やかに改善しており、信頼感も戻りつつある」 と述べた。「低い金利との比較で株は依然として魅力的な投資対象だ。 この先も若干は株価収益率(PER)が上昇することもあり得るが、そ れほどではないだろう。株価を実質押し上げるのは企業決算になるだろ う」と続けた。

グリーンスパン氏の見解

グリーンスパン前米連邦準備制度理事会(FRB)議長は米経済が 来年は一部のエコノミスト予想よりも緩やかに成長する公算が大きいと 述べた。最高値圏にある米株式相場についてはバブル状態にはないとの 認識を示した。

グリーンスパン氏は今週末に放送予定のブルームバーグテレビジョ ンとのインタビュー番組で、「私の見方では、株式相場にバブルの特徴 はない」と述べ、「そういう結果になる可能性もあるが、現段階ではそ うした状況は見当たらない」と付け加えた。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)はこの日1.1%上昇して12.95だった。

S&P500種産業別10指数のうち8指数が上昇。テクノロジー株が 最も上昇した。ナスダック総合指数は0.7%高と、5日続伸した。同指 数は前日、13年ぶりに4000を上回って終えた。

HPは9.1%上昇。四半期業績はサーバーやコンピューター、ネッ トワーク機器の企業需要が追い風となった。

マラソンとバレロはそれぞれ3.4%と3.7%上昇した。一方、シュル ンベルジェは1.7%安、ノーブルは4.5%値下がりした。

原題:U.S. Stocks Advance as Technology Rallies Amid Growth Optimism(抜粋)

◎米国債:反落、7年債入札が低調-経済指標堅調で緩和縮小観測

米国債相場は5日ぶりに下落。景気回復の強さが増しており、金融 当局による債券購入の縮小が近づいているとの見方から売りが優勢にな った。7年債入札の需要は低調だった。

7年債入札の応札倍率は2.36倍と、2009年5月以来の低水準。過去 2日間に実施された2年債と5年債の入札では、超低金利政策が長期化 するとの見方から需要は7年債よりも強かった。米ブルームバーグ消費 者信頼感指数が上昇し、MNIシカゴ・リポートの11月の製造業景況指 数は予想を上回った。新規失業保険申請件数は2カ月ぶりの低水準とな った。

ED&Fマン・キャピタル・マーケッツの米金利セールス責任者、 トーマス・ディガロマ氏は「入札はかなり低調だった。フォワードガイ ダンスで5年債に関心が集まっている。7年債は未開の領域だ」と述べ た。

ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比3ベーシス ポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.74%。10年債(表面利 率2.75%、2023年11月償還)価格は1/4下落の100 3/32。利回りは週間 で19bp上げ、8月以来初めての上昇となった。

既発7年債利回りは3bp上昇の2.07%。

米証券業金融市場協会(SIFMA)の勧告により、28日は感謝祭 の祝日で休場となり、29日は午後2時までの短縮取引となる。

7年債入札

7年債入札の応札倍率は2.36倍と、過去10回の平均2.59倍を下回っ た。最高落札利回りは2.106%。市場予想は2.088%だった。

海外の中央銀行を含む間接入札者の落札全体に占める割合 は34.1%。過去10回の平均は40.7%となっている。プライマリーディー ラー(政府証券公認ディーラー)以外の直接入札者の比率は16.1%だっ た。過去10回の平均は19.4%。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によれば、 7年債のリターンは年初からマイナス2.7%、米国債全体はマイナ ス2.2%となっている。2012年は7年債がプラス3.9%、全体がプラ ス2.2%だった。

11月の米トムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数 (確定値)は75.1と、前月の73.2から上昇した。ブルームバーグ・ニュ ースがまとめたエコノミスト予想の中央値は73.1だった。速報値は72だ った。

MNIシカゴ・リポートの11月の製造業景況指数(季節調整済み) は63と、前月の65.9から低下した。同指数は50が製造業活動の拡大と縮 小の境目を示す。米民間調査機関コンファレンス・ボードが発表した10 月の米景気先行指標総合指数(LEI)は前月比0.2%上昇した。ブル ームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想中央値は変わらずだ った。

12月の緩和縮小観測

ノバスコシア銀行の米国債トレーディング責任者、チャールズ・コ ミスキー氏(ニューヨーク在勤)は「雇用統計は強い内容になるはず だ。そうならなかった場合、12月の緩和縮小観測はなくなるだろう」と 述べた。

バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は19日、債券購入 終了後も政策金利は長期間低水準にとどまるだろうとの見解を明らかに した。次回の連邦公開市場委員会(FOMC)会合は12月17-18日。

DZバンクの債券ストラテジスト、ヘンドリック・ロッデ氏は「年 末にかけて米国債の利回りは若干上昇するだろう。恐らく年内に緩和縮 小は開始されないだろう。3月になる可能性がある。データ次第である ため、失業率が急速に低下すれば、当社は見解を変更するだろう」と語 った。

原題:Treasuries Fall as 7-Year Demand Lowest Since 2009 on Fed Views(抜粋)

◎NY金:3日続落、米消費者信頼感の上昇で緩和縮小への警戒強まる

ニューヨーク金先物相場は3日続落。米消費者信頼感の上昇を背景 に、金融当局が緩和策を縮小するとの見方が強まった。11月の米トムソ ン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数(確定値)は前月比で 上昇し、市場予想を上回った。

TDセキュリティーズ(トロント)の商品戦略責任者、バート・メ レク氏は電話インタビューで、「米国の信頼感の数字は経済が正しい道 を進んでいることを示しており、これは金にとってあまり好ましいこと ではない」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物2 月限は前日比0.3%安の1オンス=1237.90ドルで終了した。一時 は1.1%上昇する場面もあった。

原題:Gold Drops as Gain in U.S. Confidence Spurs Fed Tapering Concern(抜粋)

◎NY原油:6カ月ぶり安値、米在庫の増加を嫌気

ニューヨーク原油先物相場は4日続落し、ほぼ6カ月ぶり安値。米 エネルギー情報局(EIA)の週間統計で原油在庫と産油量の増加が明 らかになった。

マニュライフ・アセット・マネジメント(ボストン)のシニアマネ ジングディレクター、チップ・ホッジ氏は「産油量の拡大で原油在庫が 増えている。この傾向はしばらく続きそうだ」と指摘。「米国には大量 の原油があり、燃料として輸出するために精製する必要がある」と述べ た。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物1月限は前日 比1.38ドル(1.47%)安の1バレル=92.30ドルで終了。終値としては 5月31日以来の安値。

原題:WTI Crude Tumbles to Six-Month Low on Surging U.S. Inventories(抜粋)

◎欧州株:上昇、予想上回る独消費者信頼感を好感-米経済指標も注目

27日の欧州株式相場は約2週間ぶりの大幅高となった。ドイツの消 費者信頼感指数が予想を上回ったことが買い材料。米経済指標の製造業 耐久財受注と失業保険申請件数も注目された。

英郵便事業のロイヤル・メール・グループは5週間ぶりの大幅上 昇。上期利益がほぼ倍増したことが好感された。フランスのメディア企 業ビベンディも買われた。一方、仏ホテル運営会社アコールはここ2年 で最もきつい値下がり。ホテルの運営と保有を別々のビジネスとし、2 つの事業に分割すると発表した。

ストックス欧州600指数は前日比0.6%高の324.04で終了。これは14 日以来の大幅上昇。月初来でも0.6%高となった。米金融当局が緩和縮 小を始めるとの観測がくすぶる中、欧州中央銀行(ECB)は今月、政 策金利を過去最低に引き下げている。

ベアリング・アセット・マネジメントのマルチアセット部門責任 者、パーシバル・スタニオン氏は電話インタビューで、「現時点では株 式が唯一、投資先として本気になれる資産で、その理由は中銀の政策ス タンスだ」と指摘。「バリュエーション(株価評価)がどうであれ、今 後2年にわたり一段高となる公算が大きい。緩和縮小ないしは他の政策 のため一時的に下げるかもしれないが、成長鈍化を中銀が試みることは ないだろう」と語った。

この日の西欧市場では、18カ国全てで主要株価指数が上昇。英 FTSE100指数は0.2%、仏CAC40指数は0.4%それぞれ上げ、独 DAX指数は0.7%高となった。

市場調査会社GfKによると、ドイツの12月の消費者信頼感指数 は7.4に上昇する見通し。エコノミスト調査の中央予想値は7.1だった。

原題:Europe Stocks Climb as German Consumer Confidence Beats Forecast(抜粋)

◎欧州債:ドイツ債が下落、米国債に追随-米緩和縮小との観測で

27日の欧州債市場ではドイツ国債が下落。米経済の改善兆候で米当 局が債券購入を縮小するとの観測が強まり、これを背景に下げた米国債 に追随した。

ドイツ10年債利回りは3カ月ぶり低水準近くから上昇。同国はこの 日、2023年8月償還債を36億5000万ユーロ発行した。この日発表された 米経済指標では、11月の米トムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マ インド指数(確定値)が上昇。MNIシカゴ・リポートの11月の製造業 景況指数は予想を上回り、先週の米新規失業保険申請件数は前週比で予 想外に減少した。オーストリアとオランダ、フィンランドの国債も下げ た。

モニュメント・セキュリティーズのストラテジスト、マーク・オス トワルト氏(ロンドン在勤)は「ドイツ国債が若干下げた。実際、よそ で起きていることに追随している」とし、「米失業保険のデータと上方 修正されたミシガン大学消費者マインド指数のほか、シカゴ製造業景況 感指数が米国債を売る大きな根拠となった」と語った。

ロンドン時間午後4時50分現在、ドイツ10年債利回りは前日比3ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.71%。先月31日に は1.65%と、8月8日以来の低水準となっていた。同国債(表面利率 2%、2023年8月償還)価格はこの日、0.24下げ102.54。

英国債相場は下落し、10年債利回りは3bp上昇し2.76%。21日に は2.87%まで上げ、9月24日以降の最高に達した。同国債(表面利 率2.25%、2023年9月償還)価格はこの日0.215下げ95.675。

原題:German Bunds Fall With Treasuries as U.S. Reports Spur Fed Bets(抜粋)

Pound Advances to Strongest Since January After GDP; Gilts Fall

(抜粋)

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