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NY外為:ドルが対円で上昇-米量的緩和の12月縮小観測で

ニューヨーク外国為替市場では、ド ルが円に対し半年ぶり高値に上昇。米新規失業保険申請件数が予想外に 減少し、景気先行指数は上昇したことで、金融当局が刺激策の縮小開始 を来月決定するとの観測が広がった。

ユーロは対円で4年ぶり高値。ドイツではキリスト教民主・社会同 盟(CDU・CSU)と社会民主党(SPD)が大連立政権樹立で合 意。これを受けてユーロ買いが強まった。一方タイ・バーツは、政策金 利の引き下げに反応して値下がりした。また原油相場の下落を手掛かり にカナダ・ドルも安い。

コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジのチーフ市場アナリ スト、オマー・エシナー氏は「私は12月の緩和縮小になお若干懐疑的 だ。確かに、連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の内容は予想より タカ派的だったが、連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長や イエレン副議長の発言にだけ注目すれば、来年1-3月(第1四半期) の縮小開始が最も可能性の高いシナリオだ」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で前日比0.9%高の1 ドル=102円16銭。一時102円19銭と、5月29日以来の高値を付けた。対 ユーロでは0.1%安の1ユーロ=1.3579ドル。一時0.3%安まで下げた。 ユーロは対円で0.9%上げて1ユーロ=138円73銭。一時138円79銭 と、09年6月以来の高値に上昇した。

主要10通貨に対するドル相場を反映するブルームバーグ米ドル指数 は0.3%上昇し1021.55。

バーツ、カナダ・ドル

バーツは対ドルで下落。タイ中央銀行はこの日、1日物レポ金利 を0.25ポイント引き下げて2.25%とした。。反政府デモ激化で経済が打 撃を受けていることが背景。ブルームバーグ・ニュースが実施したエコ ノミスト調査では19人全員が据え置きを予想していた。

バーツは0.1%安の1ドル=32.11ドル。

カナダ・ドルは7月以来の安値に下落。原油相場がほぼ半年ぶりの 安値を付けたことが手掛かり。米ドルに対し0.5%安の1米ドル =1.0595カナダ・ドル。一時1.0603カナダ・ドルと、7月5日以来の安 値を付けた。オーストラリア・ドルは0.5%安の1豪ドル=0.9079米ド ル。ニュージーランド(NZ)ドルは0.6%値下がりし1NZドル =0.8148米ドル。

ポンドは主要16通貨全てに対して上昇。英政府統計局(ONS) が27日発表した第3四半期の国内総生産(GDP)改定値(季節調整済 み)は前期比0.8%増と、速報値と一致した。

ポンドは対ドルで0.4%高の1ポンド=1.6287ドル。一時1.6331ド ルと、1月2日以来の高値を付けた。

ドイツ大連立

ドイツのメルケル首相は、SPDとの大連立政権樹立で合意に達し た。SPDは全国レベルの最低賃金導入のほか、増税なしの年金やイン フラへの支出増を求めていた。

両陣営は17時間に及ぶ大詰めの交渉の末、現地時間午前5時(日本 時間午後1時)少し前に合意に達した。大連立により首相は2017年まで の3期目を担うことになる。

スタンダードチャータード銀の先進10カ国(G10)通貨戦略責任 者、ネッド・ランペルティン氏(ロンドン在勤)は「現在のところ、ユ ーロ・円相場がユーロ・ドル相場を動かす要因になっているようだ」と 分析。「ドイツが安定した連立政権を樹立することに疑問を持った市場 参加者がいたとは考えられないが、とにかくこれは欧州の全般的な継続 感を強めるものだ」と述べた。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重指数によれ ば、ユーロは過去1カ月間に0.5%上昇。円は2.8%下げ、ドルは2.2% 上げている。

原題:Dollar Gains to 6-Month High on December Taper Bet; Baht Drops(抜粋)

--取材協力:大塚美佳、池田祐美、Kristine Aquino、Mariko Ishikawa、David Goodman. Editors: Kenneth Pringle, Dave Liedtka

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