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ANAと日航:中国に計画報告せず初運航、防空識別圏が航路

ANAホールディングスと日本航空 の旅客機で中国の防空識別圏が航路となっている便が、中国政府への飛 行計画の報告を取りやめてから初めて運航された。両機とも無事目的地 の台湾に到着した。

日本航空の広報担当、城戸崎和則氏によると大阪の関西国際空港を 離陸した同社機が、日本時間の27日午後0時24分に目的地の台湾桃園空 港に到着した。またANAの広報担当、内田陽一氏によると羽田発の同 社機は午後1時11分すぎに台湾の松山空港に到着した。同社が筆頭株主 の格安航空会社ピーチの百目木直人広報部長によると、関空を出た同社 便は午前11時15分すぎ、桃園空港に到着した。いずれも中国が設定した 防空識別圏が航路となっており、到着時刻はほぼ予定通りだった。

日本の航空会社は27日から中国政府への飛行計画の報告を取りやめ ている。各社は、中国政府が沖縄県・尖閣諸島を含む東シナ海上空に防 空識別圏を設定したと宣言したことで中国側から同計画の提出を求めら れ、いったん報告を始めたが、日本政府から取りやめるよう行政指導を 受け、26日取り止めを決めた。

国交省が26日夜に発表した資料によると、防空識別圏の設定は中国 が特定国を対象としたものではなく、民間航空機を含め飛行の自由を妨 げるものではないことを中国側から確認した。ANAの広報担当、野村 良成氏によると、航空関連会社で構成される定期航空協会で同日夜、会 合を開催し、運航の安全が確認されたとして業界として一致して中国へ の提出を取りやめることを決めた。

民間機の安全性

菅義偉官房長官は26日の会見で民間機が攻撃される可能性について 聞かれ「全くそうしたことは考えていない。通常の飛行ルートどおり、 日本の航空機だけでなく、世界の数十社の航空機がその空域を飛んでい る」と述べ、安全性に問題ないとの考えを示した。

米軍当局者によると、中国が東シナ海に設定した防空識別圏内を米 軍のB-52爆撃機2機が中国への告知なしに飛行した。当局者が匿名で 語ったところによると、非武装の爆撃機2機は年次訓練の一環としてグ アムから発進してきたもので、同圏内を飛行したのは1時間弱だった。 飛行中に中国機は確認されず、何も起こらなかったという。

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