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石油資源開発:相馬LNG基地建設に600億円投資-発電所建設も

石油資源開発は27日、検討を進めて いた福島県相馬港での液化天然ガス(LNG)受け入れ基地建設と、同 基地からパイプラインを敷設する投資計画について最終決定したと発表 した。投資額は約600億円と試算しており、自己資金や借り入れで賄う としている。

このほか、基地で受け入れたLNGを燃料にした火力発電所を、発 電事業のノウハウを持つ企業と連携して基地内に建設することも検討し ていることを明らかにした。都内で会見した同社の石井正一取締役は、 発電所の規模について「少なくとも50万キロワットを想定している」と 話した。また、50万キロワット規模の火力発電所運営には年20万トン程 度のLNGが必要になるほか、建設には500億円程度の追加投資が必要 になるとの試算も示した。

相馬基地で受け入れるのは、同社がマレーシア国営石油会社ペトロ ナスと共同でカナダ西部のブリティッシュ・コロンビア州で計画してい るシェールガス事業で生産されるLNG。最終的に年間120万トンを受 け入れる予定。石油資源開発は、ガス田で生産されたシェールガスを、 パイプラインで同州西海岸プリンス・ルパートに建設する年産1200万ト ンの液化プラントまで運びLNGとして輸出するペトロナス主導の事 業、「パシフィック・ノースウェストLNGプロジェクト」の権益10% を保有している。

基地は2017年12月ごろに完成する見込みで、18年3月の操業開始を 予定。カナダからのLNGをすべてこの基地で受け入れ、新たに敷設す る40キロメートルのパイプラインで仙台から福島県郡山や新潟県内に伸 びる既存のパイプライン網と繋ぎ、周辺の都市ガス事業者や産業用需要 家、ガス火力発電所などに供給することを計画している。石井氏は「既 存のネットワークで顧客に天然ガスを届けられることは、他の企業には できないこと」だと同事業の魅力を訴えた。

カナダからのLNGは相馬基地で受け入れ後に自社ネットワークを 通じて販売するほか、一部を国内の事業者に直接転売することも視野に 入れているという。石井氏は、転売する数量については今後の販売戦略 に関わることだとしコメントを控えた。

このほか、石井氏は東京電力が今後天然ガス火力で発電した電力を 調達するための電源入札が「来年以降必ずあるであろうと考えて発電事 業をみている」と述べ、「知見のある企業と連携し、東電の次期入札に 対応できる体制」を構築する考えだと話した。発電所の運転開始時期に ついては20年代を想定しているという。

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