コンテンツにスキップする

白井日銀委員:15年度末に見通せるかどうか-2%物価目標の達成時期

日本銀行の白井さゆり審議委員は27 日午後、徳島市内で記者会見し、2%の物価安定目標の達成時期につい て「不確実性が高い」とした上で、「2015年度末にかけて見通せるかど うか」との見方を示した。

黒田東彦総裁は25日に都内で行った講演で、「14年度後半から15年 度前半のどこかで2%の物価安定目標に到達すると期待している」と述 べていた。

白井委員は追加の金融緩和の可能性については「否定はしない」と 言明。「もし将来的に追加緩和を考える場合、二つの可能性がある」と 述べた。その上で、「一つは、経済あるいは物価の下振れリスクが顕在 化して、それが中心シナリオを大きく下振れさせる可能性があると判断 された場合で、それは日銀の金融政策の信認にかかわることなので、ち ゅうちょなく追加緩和すべきだ」と述べた。

さらに、「もう一つは金融政策の信認だ」と指摘。「私たちは2% という大変チャレンジングな政策をやっている。このコミットメントを 維持していくことが大事だ」とした上で、「われわれの金融政策に対し て、信認が大きく低下することが仮にあったとすれば、追加緩和を検討 すべきではないか」と語った。

日銀に対する信認について、具体的には「今の物価が2%に向けて 着実に上昇経路をたどっているかどうか。それから、中長期の予想イン フレ率が2%に向けて上昇していくかどうか。もう一つは、市場参加者 との見方のずれがどうなっていくかというところはみている」と説明。 白井委員はこのように述べた上で、「今は比較的堅調なので、追加緩和 の必要がない」との認識を示した。

白井委員はまた、「2%のインフレ目標が必要だということは、ず っと就任以前から思っていたし、それがようやく実現した」と言明。 「2%の物価安定目標のためにあらゆる努力をしないといけない」と述 べた。

同委員は午前中に行った講演で、生鮮食品を除く消費者物価(コア CPI)が上昇傾向にあることについて「円安とエネルギー価格の上昇 が主因」とした上で、「先行きの不確実性が大きい」中で、2%の物価 安定目標の実現に向けた道筋のたどり方を「『順調』とまで表現するこ とについては現段階では適切ではない」と述べた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE