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FRBは労働生産性の鈍化に注目-長期経済見通しに懸念浮上

米連邦準備制度理事会(FRB)の バーナンキ議長ら当局者は、2014年の経済成長の加速を予測しながら も、長期的な米経済見通しに新たな懸念が浮上していることに苦慮して いる。労働生産性の伸びが過去4年間に年1%のペースにとどま り、1983年以降の平均2.2%の半分にも満たないためだ。

先週公表された連邦公開市場委員会(FOMC、10月29-30日開 催)議事録によると、当局者は「生産性の伸びの鈍化が標準となった可 能性」に言及した。バーナンキ議長の過去の発言で、伸び悩みは一時的 で景気拡大が続けばそうした状況は終わるとコメントしていただけに、 当局の見方の転換を映す内容だ。

これには幾つかの要因が重なっている可能性がある。深刻な不況に 見舞われた企業経営者が設備投資や研究開発費を圧縮し、起業を目指す 人々は依然として慎重な金融機関から資金を調達しにくく、新興企業に 逆風が吹いている。また、失業者の技能が失業の長期化で劣化してい る。

ノーベル経済学賞受賞者でコロンビア大学のエドムンド・フェルプ ス教授は「未知の期間にわたる低成長期に入っている」と指摘する。

労働生産性の長期的な伸び悩みは米経済には悪いニュースだ。米経 済がインフレを招かずに長期的に成長する力は、労働力人口の伸びと生 産性で決まるためだ。生産性鈍化は米経済の将来的な成長スピードを制 限することになる。

ノースウエスタン大学のロバート・ゴードン教授は、コンピュータ ーやインターネット革命で生産性が飛躍的に伸びる状況が終わり、その 結果米国は長期にわたる「悲惨な」成長局面に追い込まれると予想す る。

原題:Fed Seeing Productivity Slowing as Breaking With Economic Trend(抜粋)

--取材協力:Ben Schenkel、Saijel Kishan. Editors: Melinda Grenier, Mark Rohner

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