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債券は続伸、日銀買いオペで需給の良さ確認-長期金利0.6%割れ目前

債券相場は続伸。日本銀行がきょう 実施した長期国債買い入れオペで足元の需給の良さがあらためて確認さ れたことが買い手掛かり。長期金利は約2週間ぶりとなる0.6%割れ目 前まで低下した。

東京先物市場で中心限月の12月物は前日比6銭高の145円01銭で開 始し、午前は145円05銭前後で推移。午後の取引開始後に水準を切り上 げ、一時は145円11銭と日中取引で8日以来の高値を付けた。結局は13 銭高の145円08銭で引けた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の331回債利回 りは同0.5ベーシスポイント(bp)低い0.61%で開始。その後は徐々に水 準を切り下げ、午後に入ると0.60%と14日以来となる0.6%割れ目前で 推移した。20年物の146回債利回りは2bp低い1.475%、30年物の40回債 利回りは3bp低い1.625%と、ともに14日以来の低水準を付けた。

三井住友アセットマネジメント債券運用グループの永見哲シニアフ ァンドマネジャーは堅調な債券相場について、国債買い入れオペが強か ったためと指摘。前日の40年債入札が強く、今月末の年限長期化が意識 されているとし、「超長期ゾーンが足元しっかりしている」と話した。

日銀が午前に実施した長期国債買い入れオペ(総額6000億円)の結 果によると、残存期間「5年超10年以下」と「10年超」の2本とも応札 倍率が前回より低下した。国債市場で売り圧力が弱まっていることを示 した。落札金利は10年超が実勢を下回る強い水準との見方が出ていた。

26日の米国債相場は続伸。米10年債利回りは前日比2bp低下 の2.71%程度に下げた。米5年債入札(発行額350億ドル)が順調とな り買いが優勢だった。

超長期債中心に堅調

メリルリンチ日本証券の大崎秀一債券ストラテジストは、11月の発 行ラッシュを乗り越えた超長期ゾーン中心に相場は朝方からしっかりの 展開だと指摘。「月末に向けた保有債券の年限長期化需要の旺盛さや12 月の国債償還を控えて、需給の良さが意識されている」と話した。

財務省は28日に2年利付国債の価格競争入札を実施する。前回発行 の334回債利回りは0.095%で推移しており、表面利率(クーポン)は前 回債と同じ0.1%となる見込み。発行額は2兆9000億円程度。

日銀の白井さゆり審議委員は27日午後、徳島市内で記者会見し、 2%の物価安定目標の達成時期について「不確実性が高い」とした上 で、「2015年度末にかけて見通せるかどうか」との見方を示した。追加 の金融緩和の可能性については「否定はしない」と言明したが、債券相 場の反応は限定的だった。

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