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亜鉛の輸出見通し引き下げ、アベノミクスで伸びる国内需要

亜鉛国内最大手の三井金属は2013年 度の亜鉛の日本全体の輸出見通しを従来予測から27%引き下げた。公共 投資の増加など建材向けや太陽光パネル向けの国内需要が想定以上に伸 びているため。日本の輸出量減少に加え、韓国の輸出量も減少している ことからアジア地域では需給逼迫(ひっぱく)を招いている。

亜鉛事業部の齋藤修営業部長が26日、ブルームバーグ・ニュースと のインタビューで述べた。今年度の亜鉛地金の輸出量を従来は前年度 比19%増の15万トンと、4年ぶりの過去最高を見込んでいたが、13%減 の11万トンに引き下げた。

齋藤部長は「アベノミクスによる影響が従来予測していた以上に出 てきた」と指摘。「特に公共投資や企業の設備投資向けの需要で高炉各 社が亜鉛めっき鋼板を増産しており、亜鉛の消費量も予測以上に伸びて いる」という。太陽光パネル向けの需要も引き続き好調で、国内需要の 見通しを50万5000トンと、従来予測の48万トンから引き上げた。

亜鉛は主にさび止め用のめっき鋼板として自動車向けのほか、建材 向けでは建物の屋根などに使用される。日本鉄鋼連盟によると亜鉛めっ き鋼板の10月の生産量は前年同月比6.2%増と2カ月連続で増加した。

財務省貿易統計によると、日本からの亜鉛地金の輸出量は1-9月 で前年同期比11%減。世界2位の亜鉛生産国である韓国からの輸出も1 -10月で4.5%減少。アジア域内での供給減を受けて、最大需要国であ る中国向けのスポット市場での割増金(プレミアム)は1トン当た り193ドルと1年前と比べて43%上昇している。齋藤部長は「アジア地 域のタイトな状況は続く」と予想した。

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