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米国債:続伸、低金利の長期化観測を背景に入札が好調

米国債相場は4日続伸。5年債入札 (発行額350億ドル)では需要が予想より強かった。米連邦公開市場委 員会(FOMC)が短期金利を低い水準で維持するとの見方が背景にあ る。

5年債入札の最高落札利回りは1.340%。入札直前の市場予想 は1.347%だった。投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.61倍と、過 去10回の平均2.67倍を下回った。

CIBCワールド・マーケッツのマネジングディレクター兼米国債 トレーディング責任者、トム・トゥッチ氏(ニューヨーク在勤)は「米 国債は低金利長期化の見通しから最も恩恵を受けている資産の一つだ。 景気は脱出速度に達しておらず、しばらくそうならないだろう」と述べ た。

ニューヨーク時間午後5時現在、既発5年債(償還2015年10月)の 利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下 の1.31%。10年債利回りは2bp低下の2.71%。利回り低下は4営業日 連続。

債券購入規模の縮小は金融引き締めではないと金融当局は強調して いる。バーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長は先週、債券購入 プログラムが終了した後も政策金利は低位で維持されるとの見通しを示 した。

政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利誘導目標は5年近 くゼロから0.25%のレンジで維持されている。

グロース氏

パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)の ビル・グロース氏は「不確実性の世界でPIMCOが最も確信している のは、25bpの政策金利が2015年12月15日まで続くことだ。それに基づ いて利益を上げることは可能だ」とツイッターに投稿した。

この日の5年債入札で、海外の中央銀行を含む間接入札者の落札全 体に占める割合は50%。過去10回の平均は45.3%となっている。プライ マリーディーラー(政府証券公認ディーラー)以外の直接入札者の比率 は10.8%だった。過去10回の平均は13.4%。

ブルームバーグがまとめた米財務省のデータによると、年初からの 中長期債の入札(発行総額1兆9350億ドル)の応札倍率は2.87倍。昨年 (同2兆1530億ドル)は3.15倍と過去最高だった。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によれば、 5年債のリターンは年初からマイナス1%。米国債全体ではマイナ ス2.4%。2012年は5年債がプラス2.3%、米国債全体はプラス2.2%だ った。

今週の入札での発行総額は960億ドル。27日には7年債入札(発行 額290億ドル)が実施される。

住宅価格指数

米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)/ケース・シラー住 宅価格指数は9月に前年同月比で13.3%上昇(前月は12.8%上昇)し た。ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査の予想中央値は13%上 昇だった。

グッゲンハイム・セキュリティーズの米政府債トレーディング担当 マネジングディレクター、ジェーソン・ローガン氏は「売りを誘うには もっと強いデータが必要だ。相場を動かすには、予想をわずかに上回る 指標よりも強いものが必要になるだろう」と話した。

ブルームバーグが金融機関を対象に実施した調査によると、10年債 利回りは来年年央までに3.05%に上昇すると予想されている。

FTNファイナンシャル(テネシー州メンフィス)の機関債調査責 任者、ジム・ボーゲル氏は「今は緩和縮小よりもフォワードガイダンス の方が勝っている」と述べた。

原題:Treasuries Rise as Five-Year Auction Yield Lower Than Forecast(抜粋)

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