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ウォール街の金融団体、CFTC委員長の規制案に提訴も検討

年末までに退任予定の米商品先物取 引委員会(CFTC)のゲンスラー委員長による一連の規制強化の動き に翻弄(ほんろう)されたとして、反発を強めているウォール街の銀行 は、CFTCを提訴することを検討している。

ゲンスラー氏は、他のCFTC委員の採決を経ずに大手金融機関や スワップ取引業者に対する規制を目指す助言的意見をこれまでに10数件 発表。退任前の土壇場で、「ボルカールール」の規則案について、銀行 の自己勘定取引禁止を強化するよう主張し、5つの米規制監督当局の承 認を必要とする規制の制定が頓挫する可能性が出てきている。

この件について説明を受けた関係者4人によると、複数の金融業界 団体がゲンスラー氏の動きを阻止する方策について弁護士と協議してい る。実際に提訴に踏み切れば、国外のデリバティブ(金融派生商品)規 制当局による規制をCFTCの規則に優先して適用する場合について示 した7月の指針に重点が置かれる可能性が高い。

ゲンスラー氏は、2008年の金融危機につながったとされるデリバテ ィブの市場の安全性と透明性の向上に向け約5年間にわたって金融業界 と対立してきた。CFTC元委員のフレッド・ハットフィールド氏(民 主党)は、ゲンスラー氏が自身の実績固めを目指していると指摘する。

現在は規制関連のコンサルティング会社パトマック・グローバル・ パートナーズ(ワシントン)で勤務するハットフィールド氏はゲンスラ ー氏について、「非常に短期間にあまりにも多くの事をしようとしてい る。手抜かりのないよう努めているようだ」と述べた。

原題:Gensler’s Last Stand on Swaps Has Wall Street Calling Lawyers(抜粋)

--取材協力:Phil Mattingly、Jim Brunsden. Editor: Lawrence Roberts

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