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ドル・円は101円台、株価にらみの展開-イラン合意でドル底堅い

東京外国為替市場で、ドル・円相場 は1ドル=101円台で推移。前日に引き続き株価動向をにらんだ展開な がら、イラン情勢の緊張緩和で円の安全通貨としての需要が後退し、ド ルは底堅く推移した。

朝方は、東京株式相場が4営業日ぶりに反落したのを受けて、円買 い・ドル売りが強まった。ただ、ドル・円の下値は100円34銭程度にと どまり、取引が進むにつれて水準を100円50銭近辺に戻しての展開とな った。

前日は日本株の上昇に伴い5月29日以来のドル高値となる101円92 銭を付けたほか、海外時間にも米株が堅調に推移する局面で101円後半 で推移するなど、株高が円安・ドル高の背景となった。その後の株価の 失速で、ドルは伸び悩んだが、101円台半ばを維持している。

楽天証券の相馬勉債券事業部長は、今日は一服しているが「株高・ 円安基調は絶好調だ。イランをめぐる合意に加え、原油相場が落ち着け ば内外経済の支援要因になる」と指摘。「米国は将来的には利上げ方向 で、日本と金融政策の方向性が違う」とし、円売りに傾きやすい環境と 述べた。

この日の東京株式相場は、海外株式が高安まちまちと支援材料に乏 しい上、連騰による過熱警戒感も出て、TOPIXが前日比6.59ポイン ト(0.5%)安の1253.02、日経平均株価が103円89銭(0.7%)安の1 万5515円24銭で引けた。一方、前日の米株価指数の終値は、S&P500 種株価指数が前営業日比0.1%安の1802.48。ダウ工業株30種平均は7.77 ドル(0.1%)高の16072.54ドルで、最高値を更新した。

外的要因

三井住友銀行の宇野大介チーフストラテジストは、最近の円安は 「日本固有の材料ではなく、米国の景気回復と量的緩和縮小の観測が背 景だ」と指摘。「ユーロ圏はまだ量的緩和に手を染めていないことが、 ユーロ買い・円売り材料視されてきた」と説明した。潜在的な懸念材料 としては、中国の一方的な防空識別圏の設定に伴う緊張や米株相場の過 熱、ユーロ圏のデフレ突入などがあり得ると語った。

イランの核開発計画の制限と引き換えに、経済制裁の緩和で同国と 英米独仏ロ中の6カ国が合意したのを受けて、円に対する安全通貨とし ての需要が後退していることも円安の一因とみられている。

ウェスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズのシニア市場 アナリスト、ラビ・バラドワジ氏(ワシントン在勤)は、「リスクオン の地合いに加え、イラン核開発計画をめぐる合意もあり、円のような逃 避通貨への上昇圧力は確実に弱まっている」と指摘した。

ユーロ・円相場は3時28分現在、1ユーロ=137円39銭前後。前日 の海外市場では一時137円99銭と2009年10月以来の円安値を付けた。ユ ーロ・ドル相場は1ユーロ=1.3533ドル前後で推移している。

米民間調査機関のコンファレンス・ボードは26日、11月の消費者信 頼感指数を発表する。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中 央値は72.6。10月は71.2と半年ぶり低水準だった。

上田ハーロー外貨保証金事業部の黒川健氏は、同指数の発表を受け た相場展開について、「先行指標である11月ミシガン大学消費者信頼感 指数(速報値)が、2011年12月以来の低水準となったことで、米債務問 題での米政府機関閉鎖に伴う消費マインドの低下からネガティブな結果 を予想する見方もある」と指摘しながらも、「個人的には、市場予想通 りの結果となり、株価、米金利が反応し、米ドル買いに振れると予想す る」と言う。

--取材協力:. Editors: 崎浜秀磨, 青木 勝

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