コンテンツにスキップする

BNPパリバの自動車アナリスト杉本氏が退社へ-移籍相次ぐ

BNPパリバ証券で自動車業界を担 当している杉本浩一アナリストが退社することが複数の関係者への取材 で分かった。証券業界では自動車アナリストの移籍が相次いでおり、4 月以降で少なくとも5人が移籍している。

関係者によれば、杉本氏の退社は1月で、別の証券会社に移籍する 可能性があるとみられる。BNPパリバの岸野友希子広報担当は杉本氏 の退社などについてコメントを控えた。

日本プライベート・エクイティ協会の江原伸好会長(ユニゾン・キ ャピタル、パートナー)は18日の会見で日本の自動車業界の再編の可能 性について指摘した。日本ではトヨタ自動車など10社程度が競合してお り、今後は国際的な競争力を高めるため、海外メーカーも巻き込んだ M&A(合併・買収)が起こり得るとの見方を示した。

国際的な人材紹介会社ロバート・ハーフ・インターナショナルの東 京駐在のマネジング・ディレクターであるアダム・ジョンストン氏は、 「これまで日本の株式市場で力強い動きを目にしてきており、4月以降 は人材への需要も増えている」と述べた。また「自動車産業は日本で大 きなプレゼンスを持っており、活発な動きが出てきたことに驚きはない だろう」と語った。

自動車業界のリサーチ業務をめぐってはアナリストの移籍が顕著と なっている。メリルリンチ日本証券の中西孝樹氏は6月に退社し、9月 にジェフリーズ・グループに移ったほか、三菱UFJモルガン・スタン レー証券はシティグループ証券のマネジング・ディレクターだった松島 憲之氏を8月に起用している。

メリーゴーランド

日本で金融業界に特化した人材紹介事業を営むエクスぺリス・ティ ーエムジェイのシニア・コンサルタント、ジャン・ワーゲナー氏は「日 本の自動車銘柄は為替に敏感で、円安で収益が向上している」と同業界 をカバーする重要性に言及。その上で「シニアアナリストのリサーチは 投資家を呼び込み、証券会社に収益をもたらす。いまメリーゴーランド のような現象が起きているのはそのためだ」と語った。

大胆な金融緩和や財政出動、規制改革などの成長戦略からなるアベ ノミクスにより国内景気の拡大傾向は鮮明になっている。国内最大手の トヨタは今月、14年3月期の連結純利益を従来の予想より13%上方修正 し、1兆6700億円となる見通しだと発表した。実現すれば08年3月期の 1兆7179億円の過去最高に迫る水準となる。

杉本氏は京都大学を1994年に卒業後、野村ホールディングスに入社 した。2006年にメリルリンチ日本証券のシニアアナリストとなり、11年 にBNPパリバに移籍した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE