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米国株:S&P500が下落、イラン合意影響-エネルギー株安い

25日の米国株市場では、S&P500 種株価指数が下落。イランが核開発プログラムに制限を設けることに合 意したことが影響し、エネルギー株が下落した。

油田サービス最大手シュルンベルジェと石油・ガス掘削業者ノーブ ルはいずれも下落。原油安に反応した。航空株で構成される株価指数は 約7年ぶりの高水準に上昇した。燃料価格が下落するとの楽観が手がか りだった。アルミ生産アルコアや建機メーカーのキャタピラーも上昇。 アナリストによる買い推奨が材料となった。

S&P500種株価指数は前営業日比0.1%安の1802.48。ダウ工業 株30種平均は7.77ドル(0.1%)高の16072.54ドルで、最高値を更新し た。

ウィルミントン・トラストの投資アドバイザリー部門資産配分ディ レクター、キャム・オルブライト氏は「米国株は必ずしも買われ過ぎて いるわけではないが、恐らくある程度は相場が押し上げられているだろ う」と述べ、「今のような良好な企業決算や経済成長が継続しない限り は、株式相場がこれ以上大きく値上がりすると予測することは難しいだ ろう。少なくともイランとの合意は、ある程度のリスクプレミアムを市 場から取り除く」と続けた。

イランの合意

イランは前日、石油や自動車部品、金、貴金属を対象に科されてい る制裁の一部緩和と引き換えに核開発プログラムに制限を設けることで 合意した。

S&P500種は年初から26%上昇。11月22日には初めて1800を上回 って終えた。米金融当局が継続する月間850億ドルの緩和策が背景にあ る。

全米不動産業者協会(NAR)が発表した10月の中古住宅販売成約 指数(季節調整後)は前月比0.6%低下した。これで5カ月連続のマイ ナス。ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査の予想中央値は前月 比1%上昇だった。

フォート・ピット・キャピタル・グループのチャーリー・スミス最 高投資責任者(CIO)は、「2011年から今年第1四半期にかけて見ら れた住宅市場のかなり力強い回復は今や衰えてしまった」と述べた。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)は4.3%上昇して12.79。

S&P500種産業別10指数のうち7指数が下落。エネルギー株が最 も下げた。シュルンベルジェは3.2%安、ノーブルは4.1%下落した。

航空株は高い

ブルームバーグ米航空指数は1.6%上昇して、2007年2月以来の高 水準となった。デルタ航空は2%高、ユナイテッド・コンチネンタル・ ホールディングスは3.4%上昇した。

アルコアは3.8%高。ゴールドマン・サックス・グループはアルコ アの株式投資判断を「ニュートラル」から「買い」に引き上げた。ゴー ルドマンのアナリスト、サル・タラニ氏とチェルシー・ボルトン氏は 「航空産業や自動車産業向けの付加価値が高く利益率の高いアルミ製品 が成長しており、アルコアはこの分野で強固な基盤を築いているが、市 場はこのことを完全には認識していないと考えている」と指摘した。

キャタピラーは1.8%高。バンク・オブ・アメリカ(BOA)が同 社の投資判断を「ニュートラル」から「買い」に引き上げた。パワーシ ステム事業が来年の利益に貢献することを理由に挙げた。

原題:U.S. Stocks Fall Amid Iran Deal After Rallying for Seven Weeks(抜粋)

--取材協力:Alexis Xydias、Nikolaj Gammeltoft、Whitney Kisling、Aubrey Pringle. Editors: Jeremy Herron, Lynn Thomasson

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