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米国債:2年債入札、需要が過去の平均上回る-緩和継続観測

米国債市場では2年債入札(規 模320億ドル)で過去の平均を上回る需要が集まった。利回り抑制に向 けた米金融当局の取り組みが支援材料になるとの見方が背景にある。

入札結果に対する相場の反応は鈍かった。投資家の需要を測る指標 の応札倍率は3.54倍と、過去10回の平均3.28倍を上回った。最高落札利 回りは0.3%。入札直前の市場予想は0.299%だった。バンク・オブ・ア メリカ(BOA)メリルリンチの指数によると、10年債相場はこのまま 月末を迎えれば月間ベースで6月以来の悪い成績となる。

マニュライフ・アセット・マネジメントのシニアトレーダー、マイ ケル・ロリジオ氏(ボストン在勤)は「市場の米金融当局への信頼は強 まっている。事実上のゼロ金利政策の解除を検討するためにでさえ、大 幅で持続的な経済改善の必要があると当局は考えている」と指摘した。

ニューヨーク時間午後5時現在、既発2年債(償還2015年10月)の 利回りは前週末比ほぼ変わらずの0.28%。10年債利回りは1ベーシスポ イント(bp、1bp=0.01%)低下の2.73%。利回り低下は3営業日 連続。

財務省は26日に5年債入札(規模350億ドル)、27日に7年債入札 (同290億ドル)を実施する。

BOAメリルリンチの指数によれば、2年債のリターンは年初か ら0.4%。米国債全体はマイナス2.5%となっている。

入札

海外の中央銀行を含む間接入札者の落札全体に占める割合 は22.5%。過去10回の平均は24.2%となっている。プライマリーディー ラー(政府証券公認ディーラー)以外の直接入札者の比率は27.3%だっ た。過去10回の平均は22.7%。

ブルームバーグがまとめた米財務省のデータによると、年初からの 中長期債の入札(発行総額1兆9000億ドル)の応札倍率は2.88倍。昨年 (同2兆1530億ドル)は3.15倍と過去最高だった。

今週の入札で調達された資金は644億ドルを償還に充て、新規資金 の調達額は316億ドルとなる。

ユナイテッド・ネーションズ・フェデラル・クレジット・ユニオン (ニューヨーク)の最高投資責任者(CIO)、クリストファー・サリ バン氏は「金融当局が緩和縮小に乗り出しているというだけで、早急に 利上げを実施するようなことはないはずだ。短期債は現在の水準で引き 続き底堅く推移するだろう」と語った。

同氏は緩和縮小観測が強かった9月上旬と現在では状況が正反対だ と指摘した。2年債利回りは9月6日に0.53%と2年3カ月ぶりの水準 に上昇した。

利上げ時期

金融当局は債券購入規模の縮小は金融引き締めではないと強調して いる。バーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長は先週、債券購入 プログラムが終了した後も政策金利は低位で維持されるとの見通しを示 した。

政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利誘導目標は5年近 くゼロから0.25%のレンジで維持されている。

FRBは月額850億ドルの債券購入終了から9カ月後となる2015年 後半まで政策金利を引き上げないと、先物からデリバティブ(金融派生 商品)までさまざまな市場のトレーダーらは判断している。バークレイ ズによると、米国債価格が下落した9月には、その間隔は2カ月と見込 まれていた。

バーナンキ議長が5月22日に初めて購入終了に言及した際、「『大 変だ。これで終わりだ』。最後の購入のすぐ後に」利上げが実施される とのコンセンサスがあったが、「それはもはやコンセンサスではなくな った」と、ダブルライン・キャピタルで国債投資にかかわるグレゴリ ー・ホワイトリー氏が19日の電話インタビューで語った。

原題:Treasury $32 Billion 2-Year Note Sales Draws Above-Average Bids(抜粋)

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