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NY外為:円下落、対ドル約半年ぶり安値-イラン協議合意で

ニューヨーク外国為替市場では、円 がドルに対しほぼ半年ぶりの安値に下落。イランの核開発計画の制限と 引き換えに経済制裁の緩和で同国と英米独仏ロ中の6カ国が合意し、円 の安全需要が後退した。

円は対ユーロでは4年ぶり安値。エコノミスト調査によれば、今週 発表される日本の10月の消費者物価指数(CPI)ではインフレ加速が 示されそうだ。ユーロは対ドルで下落。欧州中央銀行(ECB)政策委 員会メンバーが、中銀預金金利をマイナスにする準備が技術的にできて いると発言したことを受けた。ドルは主要16通貨の過半数に対して上 昇。タイ・バーツは11週ぶり安値に下落。反政府運動が影響した。

ウェスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズのシニア市場 アナリスト、ラビ・バラドワジ氏(ワシントン在勤)は電話取材で、 「リスクオンの地合いに加え、イラン核開発計画をめぐる合意もあり、 円のような逃避通貨への上昇圧力は確実に弱まっている」と指摘。 「ECB当局者らはこのところ、域内の成長押し上げに向けた利下げの 可能性について盛んに発言している」と加えた。

ニューヨーク時間午後5時現在、円はドルに対し前週末比0.4%安 の1ドル=101円67銭。一時101円92銭と、5月29日以来の安値を付け た。対ユーロでは0.1%値下がりし1ユーロ=137円43銭。一時137円99 銭と、2009年10月以来の安値となった。ドルは対ユーロで0.3%値上が りし、1ユーロ=1.3517ドル。

主要10通貨に対するドル相場を反映するブルームバーグ米ドル指数 は0.2%上昇し1020.95。

バーツ下落

前日に10万人を超える規模に拡大したタイでの反政府デモはこの日 日、軍の基地や政府機関、テレビ局にも広がった。公式データによれ ば、世界のファンドは今月に入り22日までにタイの債券および株式市場 から21億ドル相当(純ベース)を引き揚げた。

バーツは0.7%安の1ドル=32.04バーツ。一時32.08バーツと、9 月11日以来の安値を付けた。

ブルームバーグ・ニュースのエコノミスト調査では、29日発表の日 本の10月の生鮮食品を除くCPI(コアCPI)は前年比0.9%上昇が 見込まれている。古沢満宏財務官は25日、日本のデフレは終わりを迎え つつあるとの認識を示した。

日本のCPI見通し

日本銀行の黒田東彦総裁は25日、14年度後半から15年度前半のどこ かで2%の物価安定目標に到達すると期待していると述べた。

BNPパリバの為替戦略世界責任者、スティーブン・セイウェル氏 (ロンドン在勤)はブルームバーグテレビジョンで、「今週、日本の CPIのさらなる上昇が見られそうだ」とし、「日銀はインフレ目標の 達成に極めて集中して取り組んでおり、それはつまり円の下落が続くと いうことだ」と述べた。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重指数によれ ば、円は年初から13%下落。一方でドルは4%、ユーロは6.8%それぞ れ上げている。

ECB政策委員会メンバー、ハンソン・エストニア中銀総裁は22 日、タリンでのインタビューで「利下げの選択肢は使い果たされていな いし、その他の措置も検討可能だ」と述べた。これに反応し、ユーロは 下落した。

原題:Yen Drops to 6-Month Low on Iran Nuclear Accord; Baht Declines(抜粋)

--取材協力:Yumi Teso、Kevin Buckland、Kristine Aquino、Jeanette Rodrigues、Emma Charlton. Editors: Kenneth Pringle, Paul Cox

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