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防空識別圏設定、日中貿易妨げも-尖閣国有化への報復との見方

中国が帰属をめぐって日本と対立し ている地域を取り囲むように防空識別圏(ADIZ)を設定したことで 両国間の緊張が高まっており、回復しつつある日中貿易にも影響を与え るリスクがある。

中国は23日、東シナ海にADIZを設定したと発表。航空機が飛行 計画の報告などをせずにADIZ圏内に入った場合、中国軍は「防衛上 の緊急措置」を取ると警告した。日本政府は中国側に抗議し、米国と韓 国は中国の行動に懸念を表明した。

今回のADIZ設定により、海上で続いていた日中両国の対立関係 が空域に広がることになる。両国のビジネス面の交流は回復傾向にあ り、日本の対中輸出は10月に前年同月比21.3%増加した。国家安全保障 戦略を来月発表する予定の安倍政権への圧力が強まった形だ。

元北京駐在の英外交官で、現在は豪シドニー大学中国研究センター のエグゼクティブディレクターであるケリー・ブラウン氏は、昨年9月 に日本が尖閣諸島を国有化したことへの象徴的な報復だと指摘。「物理 的な接触や衝突が実際に起きれば、かなりまずい状況になるだろう。し かし両国の経済的な結び付きは極めて強いため、今回のADIZ設定は 攻撃抑制心理が働く相互確証破壊(MAD)のようなものになるのでは ないか」との見方を示した。

原題:China Air-Zone Move Expands Field of Islands Spat With Japan (1)(抜粋)

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