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円が対ドルで半年ぶり安値、リスク選好継続-102円台に接近

東京外国為替市場では円が続落し、 対ドルで半年ぶりの安値を付けた。株高を背景にリスク選好に伴う円売 りの流れが続き、対ユーロでも約4年ぶり円安値を更新した。

ドル・円相場は1ドル=101円台前半で週明けを迎えた後、いった ん101円14銭まで円が買われる場面が見られたが、午前10時前から円売 りが優勢となり、午後には101円92銭と5月29日以来の円安値を付け た。午後3時40分現在は101円84銭前後。

ユーロ・円相場も1ユーロ=137円台前半からいったん137円02銭ま で弱含んだが、その後切り返し、午後には2009年10月以来の水準とな る137円98銭まで円安が進んだ。同時刻現在は137円87銭前後で取引され ている。

外為どっとコム総合研究所のジェルベズ久美子研究員は、仲値に絡 んだ円売り需要でドル・円が上がった後も、「株の上昇とのシナジー」 で円安が続いていると説明。「円安のトレンドができてしまっているの で、ドル・円の目標は102円ちょうどとなるが、ここを超えてくると5 月29日の円安値(102円53銭、ブルームバーグ・データ参照)が次のタ ーゲットになる」と語った。

一方、ユーロ・ドル相場は朝方に1ユーロ=1.3560ドルと3営業日 ぶりのユーロ高値を付けたが、その後伸び悩み、午後には1.35ドル台半 ばへ値を切り下げた。

リスクオン

25日の東京株式相場は3日続伸。TOPIX、日経平均株価はとも に終値ベースで5月以来の戻り高値を更新した。前週末の米株式相場も 続伸し、S&P500種株価指数は最高値を更新した。

FPG証券代表取締役で為替アナリストの深谷幸司氏は、「議事録 などでも米連邦準備制度理事会(FRB)そのものが米景気に対して割 と強気の見方をしている一方、バーナンキ、イエレン氏がタッグを組ん で景気をサポートするには緩和継続が大事と言っており、非常に安心感 がある」と指摘。その上で、「金融政策では今の状況では日銀が一番緩 和的というのがまずあり、リスクオン(選好)で円安というストーリー が出来上がっている」と語った。

黒田東彦日本銀行総裁は都内の講演で、2014年度後半から15年度前 半のどこかで2%の物価安定目標に到達すると期待していると述べると ともに、必要なら政策を調整する準備があると表明してきたと話した。

一方、来日中のノワイエ・フランス中銀総裁は25日午前、麻生太郎 財務相と財務省内で会談した。同省幹部が会談内容を記者説明で明らか にしたところによると、会談で為替についての言及はなかった。

--取材協力:. Editors: 青木 勝, 山中英典

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