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債券は下落、円安進行や株高を警戒-40年入札控え超長期債に売り圧力

債券相場は下落。円安進行や国内株 高が売り手掛かりとなった。あすに40年債入札を控えて超長期ゾーンに 売り圧力が強まり、新発30年債利回りは約2カ月ぶり高水準を付けた。

東京先物市場で中心限月の12月物は前週末比7銭高の144円84銭で 開始し、直後に144円85銭まで上昇。しかし、その後は水準を切り下げ る展開となり、午後に入ると11銭安の144円66銭まで下落。結局は6銭 安の144円71銭で引けた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の331回債利回 りは前週末比横ばいの0.625%で開始。その後は徐々に水準を切り上 げ、午後2時すぎに1.5ベーシスポイント(bp)高い0.64%に上昇した。

20年物の146回債利回りは1.505%で始まり、午後2時半前に2bp高 い1.52%に上昇。前週末に付けた10月16日以来の高水準に並んだ。30年 物の40回債利回りは0.5bp高い1.665%で開始後、徐々に水準を切り上 げ、午後2時すぎには2bp高い1.68%と10月1日以来の高水準を付け、 その後は1.675%。40年物の6回債利回りは2.5bp高い1.75%程度。

JPモルガン証券の山脇貴史チーフ債券ストラテジストは、債券相 場について、「為替市場で円安が勢いづいていることや日銀の長期国債 買い入れオペが強くなかったことなどを受けて午後に値を下げた」と説 明した。

この日の東京株式相場は続伸し、TOPIXは前週末比0.9%高 の1259.61で引けた。東京外国為替市場で円は1ドル=101円台後半と半 年ぶり水準まで下落し、対ユーロでは4年ぶり安値圏で推移した。

日銀国債買いオペ

日銀が午前実施した長期国債の買い入れオペ3本の結果によると、 残存期間「1年超3年以下」と「5年超10年以下」の応札倍率は前回か ら低下した。一方、「3年超5年以下」は上昇した。

バークレイズ証券の丹治倫敦債券ストラテジストは、「買われて始 まったが、株高が意識されて相場の上値が抑えられている。為替や株価 の動向を見ながらの展開にならざるを得ない。超長期債は月末で保有債 券の年限長期化の需要も期待されるが、40年債入札を見極めてからだろ う」と話した。

あす26日に40年利付国債(11月発行)の利回り競争入札が実施され る。前回発行された6回債と銘柄統合するリオープン発行となり、表面 利率(クーポン)は1.9%。発行額は前回債と同額の4000億円程度。

--取材協力:船曳三郎 Editors: 山中英典, 青木 勝

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