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NY外為:ユーロが対円で上昇、独Ifo景況感を好感

22日のニューヨーク外国為替市場で はユーロが対円で約4年ぶりの高値に上昇。ドイツのIfo経済研究所 がまとめた独企業景況感指数から欧州景気回復の勢いが増している可能 性が示された。これを受けて欧州中央銀行(ECB)による追加利下げ の観測は弱まった。

円は対ドルで4カ月ぶり安値をつけた。日本銀行の黒田東彦総裁が 衆院財務金融委員会で答弁し、「できるだけ長期金利の上昇を抑制す る」と述べたことが手掛かりとなった。金利先物動向によると、トレー ダーの間では円が対ドルで下落するとの見方が強まっている。

ミラー・タバクの主任経済ストラテジスト、アンドリュー・ウィル キンソン氏は、「ユーロ圏は2014年に本当の成長軌道に回帰するだろ う」と述べ、「ECBの利下げ幅にも限界がある。もはや投資家のユー ロ離れを促す材料ではない」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対円で0.7%上昇して1 ユーロ=137円28銭。一時は137円35銭と、2009年10月以来の高値をつけ た。ユーロは対ドルで0.6%高の1ユーロ=1.3558ドル。ドルは対円 で0.1%上昇して1ドル=101円27銭。一時は101円35銭と、7月8日以 来の高値となった。

ブルームバーグ米ドル指数は0.2%下げて1018.56。週間ベースでの 上げを0.2%に削った。

黒田総裁の発言

円は週間ベースでドルに対して4週連続安。2月以来で最長となっ た。

黒田総裁は衆院財務金融委員会での答弁で、現時点でバブル的に異 常な円安になっているとは考えてないと述べた。

米10年債利回りは20日、同年限の日本国債の利回りを2.19ポイント 上回った。これは終値ベースで9月12日以来で最大となる。この日の利 回り格差は2.12ポイントだった。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数に よると、円は年初から13%下落。ドルは3.7%上昇、ユーロは6.9%上昇 した。

円のネットショート

米商品先物取引委員会(CFTC)の週間建玉報告によると、ヘッ ジファンドなど大口投資家の円のネットショート(売り越し)は19日 に11万2216枚と、前週の9万5107枚から増加した。

Ifo経済研が発表した企業景況感指数は109.3と、10月の107.4か ら上昇。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの調査中央 値では107.7への小幅上昇が見込まれていた。

FXプロ・グループのチーフエコノミスト、サイモン・スミス氏 (ロンドン在勤)は「ユーロに関しては比較的前向きにみている」と述 べ、「実際の背景がそれほど悪いとの印象はない。足元のトーンはまず まずだ」と続けた。

ECBのドラギ総裁が「私の言葉からマイナス金利の可能性につい て何かを推測しようとするのはやめてほしい」と発言したことを受け て、前日にユーロは上昇した。

原題:Euro Rises as German Confidence Increases; Aussie Dollar Weakens(抜粋)

--取材協力:Candice Zachariahs、Kevin Buckland、Robert Brand、Neal Armstrong. Editors: Kenneth Pringle, Greg Storey

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