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円が対ドル4カ月ぶり安値、米緩和縮小観測や株高で売り先行

東京外国為替市場では、円が対ドル で約4カ月ぶりの安値を更新した。米国の量的緩和縮小観測や日本株の 上昇を背景に円売りが先行。午後には日本株とともにドル・円も伸び悩 んだ。

ドル・円相場は101円台前半で東京市場を迎えると、午前9時前に は一時101円35銭と7月8日以来の水準までドル高・円安が進行。その 後は101円台前半でのもみ合いとなったが、午後に日本株が急速に伸び 悩み、一時マイナスに転じると、100円ちょうどまで値を戻した。3 時35分現在は101円06銭前後で推移している。

みずほ銀行国際為替部の唐鎌大輔マーケット・エコノミストは、株 高・円安について「年内にやはりテーパリング(米量的緩和縮小)が前 倒しであるのではないかという観測があるが、年明けに米財政協議の話 があり、それに伴い政府機関の閉鎖があるかもしれないという思いがあ ったので、こうした声が再び盛り上がるのは意外だ」と指摘。「リスク が消えていない以上、テーパリングは年明けと考えるのが妥当だと思う ので、株もドル・円も高値警戒感は指摘したいところだ」と話してい た。

ユーロ・円相場も朝方に1ユーロ=136円55銭と2009年10月以来の 円安値を付けた後、もみ合いとなり、一時136円02銭まで値を切り下げ る場面も見られた。同時刻現在は136円17銭前後。

日本銀行の黒田東彦総裁はこの日開かれた衆院財務金融委員会の答 弁で、現時点でバブル的に異常な円安になっているとは考えてないと述 べた。また、金融政策について、下方リスクがあれば物価安定目標達成 へ必要な措置を取ると言明した。

22日の東京株式相場は続伸。日経平均株価は前日比16円12銭 (0.1%)高の15381円72銭で引けた。

米緩和縮小観測

20日公表された米連邦公開市場委員会(FOMC、10月29、30日開 催分)では、経済が予想通りに改善した場合、月額850億ドルで実施し ている債券購入の規模を「数カ月内」に縮小させる可能性があることが 示された。

前日の米国債市場では米10年債利回りが一時2カ月ぶりの水準へ上 昇。また、新規失業保険申請件数の減少などを好感して、米国株は反発 した。

上田ハーロー外貨保証金事業部の黒川健氏は、FOMC議事録を受 け、市場のコンセンサスであった来年3月の緩和縮小開始の前倒し観測 が高まり、ドル・円は101円を突破したと説明。その上で、この日は重 要な経済指標の発表がないため、「株価や金利動向を見ながらの展開」 になるとし、「週末を控えポジションを解消する動きも出てくる」可能 性があると指摘していた。

米国ではこの日、カンザスシティー連銀のジョージ総裁の講演が予 定されている。一方、欧州ではドイツのIfo景況感指数(11月分)が 発表される。ブルームバーグが集計した事前予想の中央値は107.7。10 月は107.4だった

ユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.34ドル台後半でもみ合い。前日の 海外市場ではドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁のマイナス金利観測け ん制発言を手掛かりに1.3487ドルまでユーロが反発したが、この日の東 京市場では1.3463ドルから1.3486ドルの狭い値動きとなった。

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