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日本株は続伸、輸出や金融買い-円安好感、高値前に午後失速

東京株式相場は小幅続伸。為替市場 で円安が加速し、企業収益の上振れ期待から電機など輸出関連株が高 く、株高の好影響が見込まれる証券など金融株も上げた。ただ、主要株 価指数の年初来高値が視野に入る中、週末を控えた持ち高整理の売りも 出て、午後は一気に上げ幅を縮めた。

TOPIXの終値は前日比2.26ポイント(0.2%)高の1248.57、日 経平均株価は16円12銭(0.1%)高の1万5381円72銭。東証1部の騰落 銘柄数は値上がりの580に対し、値下がりが1021と大きく上回った。

東京海上アセットマネジメント投信・エンゲージメント運用部の久 保健一シニアファンドマネジャーは、「年初来高値更新には日本固有の プラス材料に乏しい」とし、アベノミクスの第3の矢とされる政府の成 長戦略も踏み込み不足の印象で、「年内の高値更新は難しいのではない か」との見方を示した。

米労働省が21日に発表した先週の新規失業保険申請件数は32万3000 件と前週の34万4000件から減少し、ブルームバーグがまとめたエコノミ スト予想の中央値(33万5000件)も下回った。雇用情勢の改善を好感す る格好で、21日の米ダウ工業株30種平均は終値で初めて1万6000ドル台 に乗せた。

また、リスク選好の動きからドル・円相場が一時4カ月半ぶりの円 安水準に振れたこともあり、きょうの日経平均は開始直後に1万5500円 台を回復。午前終盤には213円高の1万5579円まで上げ幅を広げた。た だ、終値ベースの年初来高値(1万5627円、5月22日)をにらみ、売り 圧力の高まりから午後に失速、TOPIX、日経平均ともに一時マイナ スに転じる場面もあった。

5月高値時のトラウマ

ドル建て日経平均は、既に5月22日の終値ベースの高値150.95ド ル(為替レートは時価換算)を上回る水準にあり、SBI証券の鈴木英之 投資調査部長は、「海外投資家の利益確定売りが出やすい水準」と指 摘。また、5月に主要指数が年初来高値を付けた後の急落のトラウマも あり、「警戒心からの売りも出た」と言う。

東証1部33業種はその他金融、証券・商品先物取引、電機、その他 製品、鉱業、保険、精密機器など17業種が上昇。個別では、ソフトバン クが52週高値を更新し、売買代金の1位だった。米ヘッジファンド運営 会社のサード・ポイントが、ソフバンク株を約10億ドル相当取得したこ とがブルームバーグ・ニュースの取材で分かった。スマートフォン向け 中小型液晶パネルを増産する、と22日付の日本経済新聞朝刊で報じられ たシャープは急反発した。

一方、鉄鋼、ゴム製品、水産・農林、空運、電気・ガス、食料品、 医薬品、小売など16業種は下落。個別では、ゴールドマン・サックス証 券が目標株価に対する上値余地の減少を理由に、投資判断を「買い」か ら「中立」に下げた高島屋が安い。売買代金上位では、前日の米フィリ ップモリス株急落の影響からJTが売られ、ファーストリテイリング、 ソニー、NTT、アステラス製薬、新日鉄住金も下げた。

東証1部の売買高は概算で30億3889万株と、1週間ぶりの30億株乗 せ。売買代金は2兆9022億円と7月19日(3兆1082億円)以来の高水準 となった。国内新興市場は、東証ジャスダック指数が前日比変わらず の96.35、マザーズ指数が0.4%安の874.51と9日ぶりに反落した。

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