コンテンツにスキップする

長期金利一時0.645%に上昇、円安・株高が売り要因-現物需要が下支え

債券市場では長期金利が一 時0.645%に上昇した。円安進行や国内株価の続伸が売り圧力となっ た。もっとも現物市場で5年債や20年債に押し目買いが入ったことが支 えとなり、下げ幅は限定的だった。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の331回債利回 りは前日比1.5ベーシスポイント(bp)高い0.64%で始まった後、若干 水準を切り上げ、0.645%と18日以来の高水準を付けた。その後は、徐 々に水準を切り下げ、横ばいの0.625%に戻した。午後3時過ぎは0.5bp 高い0.63%で推移している。

新発20年物146回債利回りは1.5bp高いの1.52%で開始した後、水準 を切り下げ、1.50%まで低下した。その後は1.505%での取引となって いる。新発5年物115回債利回りは0.5bp高い0.205%で始まった後 は、0.2%で推移している。

東京先物市場で中心限月の12月物は横ばい。前日比13銭安の144 円64銭で始まった後、すぐに21銭安の144円56銭まで下落し、18日以来 の安値を付けた。その後に株価が上げ幅を縮小したのに伴い、買いが優 勢となり、一時8銭高の144円85銭を付けた。結局は前日比変わらず の144円77銭で引けた。

大和住銀投信投資顧問の伊藤一弥債券運用部長は、「昨日からの円 安・株高で地合いが悪く、先物から10年債にかけて弱含みに始まった。 日米金利差拡大観測でドル買い・円売りとなった。またリスクオン(選 好)の動きで、日米株価が上昇した」と説明した。しかし、「5年債 や20年債には押し目買いが入ったほか、株価が上げ幅を縮小したことに 伴い、債券先物も下げ幅を縮めた」とも指摘した。

外為市場でドル・円相場は、一時1ドル=101円35銭と7月以来の 円安値を更新。午後の取引終盤にかけては101円ちょうど前後での展開 となっている。

国内株式市場でTOPIXは続伸。一時は前日比11.90ポイント高 の1258.21と、5月23日以来の高値を付けた。もっとも午後に入って上 げ幅を縮小し、結局、2.26ポイント高の1248.57で引けた。

メリルリンチ日本証券の大崎秀一債券ストラテジストは、「円安の 持続性をにらんで債券は買いづらさがある。ドル高・円安が加速すると はみていないが、債券には一定の逆風として意識されている」と解説し た。ただ、「10年債利回り0.65%はいったん押し目買いが入るポイン ト」とも述べた。

21日の米国株相場は上昇。雇用市場の改善を示す経済統計を背景に 買いが入った。S&P500種は前日比0.8%高の1795.85。ダウ工業株30 種平均は109.17ドル高の16009.99ドルで終えた。一方、米債相場では、 米10年債利回りが一時2カ月ぶり高水準を付けた。

財務省がこの日実施した流動性供給(第154回)の入札結果は、公 社債店頭売買参考平均値と比較した最大利回り較差がマイナ ス0.001%、平均利回り較差はマイナス0.002%だった。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE